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ハリルが期待する国内組メンバーの持ち味は? ケガがちの選手に要求も

2017.11.29

(左から)代表初招集の初瀬、山本、三竿、阿部、伊東 [写真]=Getty Images

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は29日、EAFF E-1サッカー選手権2017 決勝大会に臨む日本代表メンバー23名を発表した。記者会見の中で、各選手に寄せる期待などを語っている。

 GK陣では、東口順昭(ガンバ大阪)、中村航輔(柏レイソル)の“常連”に加え、権田修一(サガン鳥栖)を久々に招集。「現在最もコンディションの良いGKたちだと思う」と、選考理由を語っている。

 サイドバックの面々では、鹿島アントラーズから西大伍(鹿島アントラーズ)と山本脩斗(鹿島アントラーズ)を招集。西については「非常に攻撃的で面白い選手。デュエルのところを上げてもらいたい」とその攻撃力を買っている。山本は「守備も攻撃も良いパフォーマンス。ヘディングも強い」と評価し、攻守両面における期待を口にした。また、G大阪の初瀬亮も初招集。「非常に質の高い若い選手。右足も左足も使えて良いキックを持っている。守備より攻撃の方で面白い選手」としたうえで、「サイドバックだけでなく中盤でもプレーできる」と言及しており、複数ポジションでの起用があるかもしれない。

 センターバックでは、こちらも“常連”となった三浦弦太(G大阪)、昌子源(鹿島)、植田直通(鹿島)に加え、谷口彰悟(川崎フロンターレ)が久々の代表復帰を果たした。ハリルホジッチ監督は谷口について「セットプレーでも危険な存在。ゲームの読み、予測といった部分でも経験のある選手」と評している。

「2,3カ月前からチェックしている」と同監督が語ったのは鹿島の三竿健斗。「彼はボールを奪える選手。ボールを奪った後のファーストパスも面白い」と語っており、攻守両面での期待がうかがえる。また、今野泰幸(G大阪)については「代表ではボランチで」とその起用法を明かした。

 負傷明けとなった大島僚太(川崎)と清武弘嗣(セレッソ大阪)の2選手については、“ケガがち”であることを指摘。「最終的にA代表に残るためにはフィジカルもトップコンディションでないといけない」と要求した。

 ウイングでは、柏の伊東純也が初招集となった。「スピードがあり仕掛けるタイプの面白い選手。90分間繰り返しアップダウンできる。規律を守る選手だ」とハリルホジッチ監督はコメント。スピードや運動量の部分に高い期待を示している。同じく初招集の阿部浩之(川崎)については「サイドでもトップ下でもプレーできる」と語り、その適性が見極められることとなりそうだ。

 最前線での起用が見込まれるのは、杉本健勇(C大阪)と金崎夢生(鹿島)の2選手。「杉本はこれからもまだまだ成長する選手。さらに成長してもらいたい。金崎は前線でたくさん動く選手だ。他の選手たちと比較すると珍しくパワーがあり、アグレッシブにプレーする」とハリルホジッチ監督は話し、杉本の伸びしろや金崎の力強さといった面を評価している。

 2017明治安田生命J1リーグで優勝争いを繰り広げる鹿島と川崎から、合わせて11名が招集された。「好調なチームからより多く代表選手が出てくるということ」とハリルホジッチ監督も説明しており、チーム状況も評価基準の一つとなっているようだ。

「招集できないメンバーを除けばベストメンバー」と締めくくったハリルホジッチ監督。この中から2018 FIFAワールドカップ ロシア行きをつかみ取るのは誰なのか。サバイバルが、幕を開ける。

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