合宿に取り組むハリルホジッチ監督[写真]=野口岳彦
キリンチャレンジカップ2017のシリア代表戦、FIFAワールドカップロシア アジア最終予選のイラク代表戦を控える日本代表は4日、千葉県内で合宿8日目を迎えた。日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が取材に応じた。
今日の予定は「Jリーグの試合をみます。3試合視察する予定です」と述べると「チャンピオンズリーグ(CL)では違う惑星のサッカーを見ることができました(笑)。全部見たわけではないんです、シリア対オマーンの試合を見ることに必死でしたから。ディナーの後にゆっくり見たいと思います。日本代表の選手たちには見て欲しい、我々はあそこのレベルに行かなければいけない」と、日本代表の対戦相手について研究していたことを明かした。
続けてCLのレベルまでいくためには何が必要かと問われ「トレーニングしかありません。それしかない。あの舞台で戦っている人たちを超人だと思わないことも大事。(ポルトガル代表FWクリスティアーノ・)ロナウドだって、毎日1000回ほどの腹筋をしているからあのパフォーマンスを保てているんだと思います」とコメント。
また、インタビューの中で「サッカー選手はまずアスリートであれ」と発言したことに対して「現代のサッカーに必要なものを備えるということ。ジャンプ力やスピード、フィジカルがそれに当たりますが、全員が2メートルあるわけではない。小さい選手には小さい選手なりの戦い方がある。ただ、日本の場合はもう少し身長のある選手もみていかないと。育成段階のスカウティングが大事だと思います」と詳しく説明した指揮官。
加えて「今我々は『リ・ジェネレーション』というトレーニングを行っている。これは心肺機能と肺循環機能を少し改善させるものです。みんなシーズンを終えてここにきた。メンタルの状態が人それぞれ違うのもわかっている。特に出場機会が多い選手は調整している。人数が少ない状態から合宿が始まり、それからの調整になったので、そこはむずかしかった。いろいろと疲労を抱えている選手ももちろんいる。しかも相手国は、フレンドリーマッチも2試合こなして、2週間ほど一緒にいる状態だ。そこを埋めるのは難しいですね」と試合の準備に関しても言及した。
By サッカーキング編集部
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