反省しきりも、改善に自信を見せた中山雄太 [写真]=三浦彩乃
「今日はもっともっとできたなというふうに感じています」
ジュビロ磐田とのトレーニングマッチ後、U-20日本代表DF中山雄太の口から出る言葉は反省ばかりである。
「まだ随所のビルドアップの部分のミスであったり、本当にそういうミスから失点するというのは、アジア最終予選(AFC U-19選手権2016)でも学んできました。オフェンスはまだまだという部分はありましたね。僕たちが出た1本目は1点取りましたけど、まだ満足いくものではないと感じています」
中山はキャプテンマークを左腕に巻き、30分×2本の1本目に先発フル出場。互いにスコアレスのまま迎えた24分、U-20日本代表は市丸瑞希(ガンバ大阪)のパスを久保建英(FC東京U-18)がスルーし、後ろから走り込んだ伊藤洋輝(ジュビロ磐田U-18/トレーニングパートナー)がシュートを放つ。一度はGKにセーブされたが、こぼれ球を小川航基(ジュビロ磐田)が押し込み、1-0で勝利を収めた。
30分という変則的な一戦で完封勝利を飾ったものの、中山は「自分たちの展開で持って行けたシーンもありましたけど、もっともっとできたんじゃないかなと思います。相手の守備のスイッチがもっと良かったら、結構苦しい展開になるなという感じ方もしたので、そこは改善していきたい」と課題を挙げた。だが、合宿2日目にして早くも課題点が見つかったことで「改善は絶対にできる。そういう部分は見直していきたいなと思います」と前を向く。
次戦は15日、U-20ホンジュラス代表との大会前最後のテストマッチを行い、その6日後の21日にはついにU-20南アフリカ代表とのグループステージ初戦を迎える。
「レイソルでも試合に出させてもらっていて身体の問題はないので、本当にあとはいい準備をしてやっていくだけかなと思います」
待ち焦がれた世界の舞台まで、残されたリミットは約一週間。どこまでも高みを目指す守備の要が、もう一度チームの手綱を締め直す。
取材・文=三島大輔
By 三島大輔
サッカーキング編集部