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ハリル、サウジ戦を最優先…11日は新戦力の起用示唆「クオリティを見せてもらいたい」

2016.11.10

オマーン戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督 ©JFA

 11日に行われるキリンチャレンジカップ2016のオマーン代表戦(カシマスタジアム)に向け、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が前日会見に臨んだ。

 ハリルホジッチ監督は今回の代表メンバーに、FW大迫勇也(ケルン/ドイツ)やMF小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)らこれまで頻繁には招集してこなかった選手や、MF井手口陽介(ガンバ大阪)やFW久保裕也(ヤング・ボーイズ/スイス)など若手選手をチームに加えた。テストマッチとなるオマーン戦に向けて、「これまでプレーしなかった人にもチャンスをあげてクオリティを見せてもらいたい」と“ニューフェイス”の起用を示唆。「そのためにしっかりハードワークをして、それぞれ自分の立場でプレーしてもらって、5日後のサウジ戦に備える」と15日に行われる2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選第5戦のサウジアラビア戦を見据えた。

 右足に打撲の負傷を抱えるMF香川真司(ドルトムント/ドイツ)については「治療を続けてもらって、彼がプレーするかどうかはまた明日様子を見ようかなと。決断は明日になるだろう」と試合当日の状態を見て判断するという。また、オマーン戦は交代枠が6つ用意されているため交代選手にも注目が集まるが、あくまで「サウジアラビア戦でより良いパフォーマンスが出ること」を最優先に考えると明言。「全員がプレーできるわけではないし、全員を喜ばせることもできない。ただ、トレーニングをしていく中でいろいろなことが確認できた。すでに私の頭の中で考えているのは、サウジアラビア戦で誰が使えるかということ」と、主力メンバー以外の選手起用について熟考しているという。

 香川だけでなく、前日にはMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)が別メニュー調整になるなど、何名かの選手たちはコンディションに不安を抱えている。指揮官も改めてこれを実感したようで、「9、10、11月はグループが本当にむずかしい状況を抱えていると改めて感じる」と一言。それでも「気持ちを下げる必要もないし、頭を下げる必要もない。選手には『本当に強い気持ちを持って今年最後の試合に臨もう』と伝えるつもりです」とメンタル面でカバーしていく必要があると話した。

 また、再三にわたって言及しているセットプレーについては、「公式戦では流れの中で失点していない。これは素晴らしいことだと思う。チームは素晴らしくオーガナイズされている。4失点がセットプレーからの失点。この4回の失点は簡単に防げた」と守備面での改善を要求。セットプレーからの得点についても「オーストラリア、サウジアラビアにしても50パーセントはセットプレーから取っている。それが我々にはなく、それをどうやって伸ばすか。我々もFKやPKを誘いにいかなければいけない」と、チームとして伸ばすべき点を挙げた。

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