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“兄貴分”よりチーム一丸で共闘を…OA組のDF塩谷「切磋琢磨したい」

2016.07.19

リオ五輪日本代表の合宿に参加したDF塩谷司 [写真]=野口岳彦

 リオデジャネイロ・オリンピックに挑む日本代表は19日、千葉県内で本大会前最後の国内合宿を開始。オーバーエイジ(OA)枠で招集されたサンフレッチェ広島DF塩谷司はチームの練習に初参加し、「お互いに切磋琢磨したい」と若いメンバーとの共闘に意気込んだ。

 リオ五輪に向け、しっかり充電してチームに合流した。17日に行われた2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第4節の横浜F・マリノス戦(2-2の引き分け)後、「一日オフをもらったんで、リフレッシュすることを一番に考えて家族とゆっくり過ごしていました」と明かした塩谷だが、合流したことで「一日一日をすごく大切に、練習であったり、監督やコーチ、スタッフと話をする時間だったりが大事になると思う」とすでにリオでの戦いに頭を切り替えていた。

 チームとは初の顔合わせとなったが、「そんなに向こうも気を遣ってないし。僕もあんまり気を遣わなくて、非常に溶け込みやすかった」と問題なく馴染めている様子。OA枠のため、必然と“兄貴分”としての役割に期待がかかるが、「すごい実力のある選手がたくさんいますし、Jリーグの試合を見ても、対戦してもやっぱり非常にいいものを持っている選手がたくさんいる。センターバックで言ったら、(植田)直通も岩波(拓也)も非常にいいものを持っている」と、これまで中心となって活躍してきた23歳以下のメンバーを称え、リーダーの役割よりもチーム一丸での戦いに意気込んだ。

「自分がOAだから引っ張るっていうよりは、チームや日本の勝利のために自分ができることに最善を尽くす。それでいいのかなと思っています。自分がどうこうするっていうよりはお互いに切磋琢磨しながら。ポジションも約束されたものじゃないし、お互いに競争しながら、そういう雰囲気の中でやれたらなと思う」

 塩谷にとっては27歳にして初の世界大会。「正直、経験したことのない世界なんで、実際に行ってみないとどうなるかは分からないです」というが、まだ合宿初日だけに「現実だけを見て、自分にできないことをしようとするのではなくて、自分にできることをシンプルに淡々とこなすことっていうのがやっぱり大事なのかなと。舞い上がるのではなくて、しっかり地に足をつけて一日一日を大切にしていきたい」と冷静だ。

 それでも、チームで歓迎会の予定があると聞かされると、「歓迎されてるんすか?(笑)本当ですか? それは楽しみです。歓迎会、監督のおごりっすかね?(笑)楽しみにしておきます」と興奮の様子だった。その一方で、「やらされたくはないですね(笑)」と歓迎会で一発芸をすることは拒否。広島でチームメイトだったFW浅野拓磨は以前、A代表合流のときに手倉森誠監督のモノマネをしたが、「僕はそういうキャラじゃないんで(笑)。出来るだけそういうのは避けたい」と念を押した。

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