U-23日本代表に合流した中島。この日はリカバリー中心のメニューをこなした
手倉森ジャパンで最多得点数を誇るFW中島翔哉(FC東京)が帰ってきた。4月に右ひざ内側側副じん帯を損傷し、同月の静岡合宿以来となる代表復帰。リオデジャネイロ・オリンピック前の国内ラストマッチで最後のアピールに挑む。
今回は慣れ親しんだ「10番」ではなく、「13番」を身につけてピッチに立つ。チームを率いる手倉森監督は「いきなり元に戻すわけにはいかない。10番に戻す力を、彼にはこの試合で表現してもらいたい」とその意図を説明。中島の奮起に期待を寄せる。
本人は背番号に「こだわりはない」と語るが、「自分だけにそういうメッセージをくれたということは、そういうプレーがこのチームには必要で、五輪で勝つためには自分が活躍することが必要だというメッセージだと思う」と指揮官からの檄を胸に刻んだ。
何番をつけようとも中島のサッカーがぶれることはない。「どんな背番号をつけていても、一番活躍できる選手になりたい。日本が勝てるようにいいプレーをしたい」。
29日のU-23南アフリカ代表戦に向けては、「五輪で勝つための試合なので、日本では絶対に負けられない。いいプレーをして勝つことが、自分たちにとってはすごく大事」と闘志を燃やす。「(五輪は)すごく大きな舞台なので、絶対に出たいですし、すごく楽しみにしています」。夢の舞台に立つために、自らの力で存在価値を証明する。
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部