2016.06.27

リオ行きへラストチャンス…伊東純也、自慢のスピードで“狭き門”に挑む

伊東純也
昨年11月以来、2度目の手倉森ジャパン招集。練習初日はリカバリー中心のメニューを消化した
サッカーキング編集部

 ここでアピールできなければ、U-23日本代表に生き残る道はない。MF伊東純也(柏レイソル)は「しっかりアピールしたい」と覚悟を決めている。

 U-23日本代表が29日に開催されるU-23南アフリカ代表戦に向けて、26日から松本市内で合宿をスタートさせた。本大会に臨むメンバー18名の発表は7月1日に予定されているため、この試合はメンバー入りへ最後のアピールの舞台となる。オーバーエイジの3選手はすでに内定。伊東も残り15枠を懸けた戦いに闘志を燃やす一人だ。

 これまでもアピールの場がなかったわけではない。初めて手倉森ジャパンに招集されたのは昨年11月の神奈川合宿。最終日に行われた湘南ベルマーレとの練習試合では、自慢のスピードとドリブルを披露した。「このチームでもっとやりたい。選ばれたい気持ちはあります」。実際に代表を肌で感じたことでその欲はさらに高まったが、アジア最終予選メンバーには選ばれず、今年5月の佐賀合宿で再び招集されるもケガで離脱した。

 そして、手倉森誠監督はこのタイミングで再びチャンスを与えた。「自分の特長であるスピードを出したい。サイドでの仕掛けだったり、自分の得意なプレーを出していきたいです」と伊東は意気込む。

 スピードを生かすためには周りとの連係が重要になってくる。初招集時の湘南戦では「何回か、(ボールを)出してくれればと思った」と自分の欲しいタイミングで味方からパスが出てこず、もどかしさを感じる場面があった。手倉森監督は本大会のメンバー選考において、「人と人とが絡んだ時のパワーの出方を考えないといけない。どの組み合わせ、どのグルーピングが最大パワーを持てるのか」と個の能力以上に、集団としての能力を向上できるかどうかを重視。伊東にとっては、南アフリカ戦でいかに周囲との連係を高められるか、つまり誰と組んでも圧倒的なスピードとドリブルで仕掛け、相手の脅威になれることを証明する必要がある。

 伊東の武器はスピードだけではない。今季、ヴァンフォーレ甲府から柏へ移籍した伊東を待っていたのは、右サイドバックへの転向だった。昨年までは主にFWでプレーしていたが、今年に入ってからはサイドバック、サイドハーフを経験。伊東は「代表になると一つのポジションができるだけではダメだと思う。複数(のポジション)をできることはプラスになるし、どこでも自分の強みは出せる」とプレーの幅を広げたことで、新たな自信を手にした。そのユーティリティ性は、本大会に向けて「2つのポジションができる選手がいなければならない」と常々口にしてきた指揮官が注目しないわけがない。

 自らの本領を十分に発揮し、ラストチャンスをモノにできるか。若きスピードスターが狭き門に挑む。


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