浅野からのアシストで代表初ゴールを決めた富樫(右)。「決めるだけだった」と振り返った [写真]=浦正弘
U-23日本代表として公式戦に初出場したFW富樫敬真(横浜F・マリノス)が、きっちりと自分の仕事を果たした。手倉森ジャパンは11日にガーナ代表と対戦。前半30分、FW浅野拓磨(サンフレッチェ広島)からのパスを受けると、飛び出してきた相手GKの頭上を抜くループシュートで、ゴールネットを揺らした。
富樫は、初めて2トップを組む浅野との「距離感と互いの役割」を意識しながら試合に臨んだ。「片方がこうしたら、片方が裏に抜けるとか。事前に(手倉森誠)監督と一緒に3人で話しました」。そう語った通り、富樫は浅野とのバランスを取りながら、積極的に攻撃に絡む姿勢を見せた。
「ゴールにこだわりたい」という言葉通りに代表初得点を記録したが、4月の静岡合宿で初招集されたばかりの富樫にとっては今回が2度目の選出。「(浅野と)うまくいく時もあったけど、逆にもっとやれた部分もあった」と連係面での課題を口にした。浅野もまた、互いの特長をより理解し合う必要があると語る。「(リーグ戦などの)試合を見て特長を掴んでいる部分はありましたけど、やっぱり初めてなので難しさはあったかと思います。トゥーロン国際大会やオリンピックまでの時間で、もっともっとお互いのイメージを合わせていきたいです。ボールが入ってきた時のサポートをお互いにもっと工夫したり、クオリティを上げていきたい」。
それでも浅野との2トップに手応えを感じたのは確か。相方のアシストで手倉森ジャパン初ゴールを決めた富樫は、「正直もっと一緒にやりたい」と笑顔を浮かべた。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部