先月から続けての招集となった橋本(右)は「質の高いプレーでアピールしたい」と意気込んだ
4月の代表候補合宿に続いての招集となったMF橋本拳人(FC東京)が、「自分のすべてを出したい」とアピールに燃えた。U-23日本代表は11日に開催されるガーナ戦に向けて、9日から佐賀県内でトレーニングキャンプを実施。初日、橋本はランニングやストレッチなど軽めの調整を行った。
手倉森ジャパンに初招集された前回の静岡合宿では、「まずはインパクトのあるプレーを見せつけたいという気持ちで入りました」と練習から力強いプレーを披露。清水エスパルスとの練習試合では持ち味のボール奪取能力を発揮し、存在感を漂わせた。3日間という短い時間ではあったが、同世代から刺激を受けた橋本は、「この世代で負けたくない気持ちもあるし、オリンピックに行きたい気持ちが一層強まった」とリオデジャネイロ・オリンピック出場への思いを強くした。
そして、静岡合宿から連続での招集。本職はボランチだが、チームで右サイドバックやサイドハーフでも出場している橋本は、手倉森誠監督が求める“ポリバレント性”を兼ね備えた選手の一人である。本人も「こうして呼んでもらえることはチャンスですし、ここでしっかりできるところを見せないといけない。ホントに気持ちは入っています」と気合い十分だ。
対戦するガーナについては、「間違いなく身体能力が高いと思う。球際で戦わないと勝てない。U-19日本代表の時に南アフリカとやっているけれど、一人ひとりの個人技もすごかった」と印象を語る。本大会に出場するためにはサバイバルレースを勝ち抜く必要があり、限られたチャンスで結果を残さなければいけない。橋本もそれを十分に理解している。「リオ五輪に向けて数回しかない合宿なので、攻守でアグレッシブにプレーしたいです。一番はボール奪取のところを最大限出したい」。世界舞台の切符を手に入れるために、ガーナ戦で自分のすべてをぶつける。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部