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3年ぶりの代表弾で生き残りへ…ハーフナー「何としても1点取りたい」

2016.03.29

シリア戦の前日練習に臨んだ日本代表FWハーフナー [写真]=兼子愼一郎

 約1年5カ月ぶりに招集された日本代表で、高さという武器を活かしてアシストを記録し存在感を発揮したFWハーフナー・マイク(ADOデン・ハーグ/オランダ)。当然それだけでは満足しておらず、29日に行われる2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア代表戦では「何としても1点は取りたい」と意気込んだ。

 24日、ロシアW杯アジア2次予選のアフガニスタン代表戦で、ハーフナーは72分からピッチに立った。日本代表での出場は、最後の招集からさらに1年さかのぼり、2013年10月15日に行われた国際親善試合のベラルーシ代表戦以来、約2年5カ月ぶりだった。投入されてから間もない78分、ハーフナーは清武弘嗣(ハノーファー/ドイツ)からのクロスを打点の高いヘディングで落とし、金崎夢生(鹿島アントラーズ)の得点をアシスト。さっそく自身の武器をアピールし、存在感を放った。

 しかし、代表復帰までに歩んできた道のりは簡単なものではなかった。2014年夏、2012年から2シーズン連続で2ケタ得点を記録していたフィテッセ(オランダ)を退団し、スペインのコルドバに移籍。レアル・マドリードとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦でスタメンを勝ち取るものの、その後は5試合の出場にとどまり、わずか半年で退団となった。その後、フィンランドのHJKヘルシンキで半年間のプレーを経て、2015年夏にオランダのADOデン・ハーグに加入した。

 2014-15シーズンは移籍問題で苦しい1年間となったが、「サッカーが好きなのは変わらないじゃないですか」とハーフナーは話す。2シーズンぶりに復帰したエールディヴィジでは、25試合に出場し13ゴールと好調を維持。充実したシーズンを過ごしていることで、代表復帰への思いも増していったという。

「多くを学んだ一年でもあった。またリセットした気持ちでオランダリーグに臨んで今に至るので、苦しい思いをした分、自分のサッカー人生がまたいい方向へ向かっているのかなと思う。オランダに戻って、また(代表監督に)見てもらえる立場になったので、そこから代表を目指したいという思いは強くなりました」

 代表から遠ざかっていた期間でさらに成長を遂げ、今シーズンは194センチの長身を活かしてゴールを量産してきた。「クラブでもほとんどのゴールがクロスからですし、そういうところでは自分の決定力も生かせる」と自らの武器に自信を持つハーフナー。それでも「年も年ですし、(代表でのプレーは)最後のチャンスだと思っている」と危機感を募らせる28歳のストライカーは、「目に見える結果がゴールなので、何としても1点は取りたい」と、代表生き残りを懸けて、2013年3月22日のカナダ代表戦以来となる得点に意気込んだ。

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