ユニセフのワクチン供給担当者から、ワクチンの仕組みについて聞く長谷部 [写真]=日本ユニセフ協会/Daniel Verasquez
フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠が、デンマークのコペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターを訪問。施設を見学するなどした。
自著『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』の印税を東日本大震災の被災地へ寄付するなど、これまでに積極的なチャリティー活動を行っている長谷部は、4月に自身の公式ウェブサイトにおいて、有料会員からの会費のうちサイト運営費等を除いた収益を、ユニセフを通じて世界の厳しい状況にある子どもたちへの支援として活用することを表明。長谷部と日本ユニセフ協会の協議の結果、はしかを防ぐためのワクチン購入費用に充てることが決定し、30日には世界の子どもの40%へワクチンを供給しているユニセフ最大の物資センターを訪問する運びとなった。
同センターは、約850種類の支援物資が保管されている世界最大の人道支援物資倉庫。長谷部は、ユニセフのワクチン供給の専門家より、ワクチンが生産されて子どもたちの元に届くまでの複雑な過程や世界の予防接種の普及状況、ユニセフのワクチン供給支援の詳細などを学び、サッカーのピッチ約3面分(2万300平方メートル)の広さを持つ同センター内の倉庫を視察した。バーコード化されてシステム管理されている倉庫内や、3万6000パレットの物資を保管できる保管庫などを間近で見学。梱包ラインでは、シリアに送られる医薬品類の梱包作業や80人分の遊具やスポーツ用品が入ったレクリエーションキットの梱包を体験した。
視察を終えた長谷部は、「物資を安全に、迅速に送るためには、たくさんのプロセスがありました。ただお金を送るだけではなく、そういうことを知ることは、とても良い経験になりました。世界にはまだまだワクチンが行き届かない場所があることも学び、ワクチンがどのように製造されているかも知りました。これからも、応援してくださる皆さんとともに支援を続けていけたらと思います」と、充実の活動を振り返っている。
By サッカーキング編集部
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