9日にトレーニングを行ったDF吉田麻也 [写真]=兼子愼一郎
日本代表は9日、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選のシンガポール代表戦(12日)に向けて、シンガポールのビシャン・スタジアムでトレーニングを行った。練習後、サウサンプトンに所属するDF吉田麻也が記者団の取材に応じている。
シンガポールに到着してまず最初に、「やっぱり湿気があるなと感じた」と口を開いた吉田。12日のシンガポール戦まで3日と迫っていることについて、「いつも一緒なんで特に気にしてないです。むしろ、それが予選だと割り切っているので、別に特別なことをするってことはないですよ」と話し、短い準備期間でも問題がないことを強調した。
対戦相手のシンガポール代表とは、6月のアジア2次予選初戦でスコアレスドローに終わった。同じような展開が予想されるが、攻撃面について吉田は、「決まる時は決まるし、決まらない時は決まらないし、その確率をどれだけ上げていけるかだと思います。僕が何かを作り出すっていうのはポジション的に難しいと思いますけど、チャンスがあるとしたらセットプレーからだと思うんで、もっとCKやFKから点を取らなきゃいけないと思いますね。結局予選がまだ始まったばかりの段階でセットプレーから点が取れなかったら、強豪国とやっても取れるわけがないので、今からもっとそこの質を上げてかなきゃいけないなと感じています」と、今後の予選に向けてセットプレーが重要だと語った。
吉田がカギを握ると語るセットプレー。予選を通じてキッカーとの呼吸が合ってきているかとの問いに、「あとは入り方とボールの質。僕を含めた長身のCBがもう少し点を取ってもいいんじゃないかとこの予選を通して感じてますね」とセットプレーからの得点に意欲を見せている。
9月にホームで行われたカンボジア戦では、後半に決めた吉田のミドルシュートによって追加点を挙げ、なかなか得点が取れていなかった日本代表の雰囲気を変えることができた。遠目からのシュートについて、「センターバックというよりはボランチの選手にチャンスが増えると思いますけど、それも1つのオプションでしょうね。引き出しは沢山あった方がいいと思うので、色々な揺さぶりで相手を崩していかなきゃいけないと思います」と話し、様々な攻撃のバリエーションを出していくことが得点に繋がるとの考えを示した。
By サッカーキング編集部
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