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槙野自身も想定外の代表離脱「全治? 明日にでもできるんですけど……」

31日の練習を消化し、大事を取って代表を離れることになった槙野智章 [写真]=兼子愼一郎

文=青山知雄

 日本代表からの離脱が決まった浦和レッズDF槙野智章が31日、代表練習後に報道陣の取材に応え、「できるから代表チームに来ているし、実際にクラブではプレーできるコンディションでしたから。自分で代表のスタッフに報告するほどのけがではないです」とコメント。復帰のメドを聞かれた際には、「明日にでもできるんですけどね……」と想定外の離脱だったことを明らかにした。

 槙野は7月25日から今日までの約1カ月間で公式戦9試合に出場するハードスケジュールをこなしてきた。本人としては「連戦の中で多少の痛みはありましたけど、その中でもやれるパフォーマンスと準備をしてきましたし、ずっとやってきた中で100パーセントのコンディションかどうかというところ。みんな多少なりとも痛いところはあるだろうし、それでも試合に出るのが代表選手だと思う」と意識の高さを見せたが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と日本サッカー協会側の判断で代表チームを離れることが決まっている。

 浦和レッズでは多少でも痛みがあればクラブ側に報告するよう選手に求めており、槙野も右内転筋の違和感は伝えていたとのこと。それを今回の代表招集に伴って日本サッカー協会側のメディカルスタッフへ伝達されたことで念のためMRI検査を実施することになり、わずかながら出血が確認されたという。協会側としては試合に勝つことだけでなく、選手を無事にクラブへ戻すことも重要なミッションとなる。そういった経緯もあり、霜田正浩技術委員長が説明したとおり、まさに「大事を取って」の離脱となった。

 槙野自身、想定外の離脱となったが、日本代表のチームメートにとっても驚きの事態だったようだ。8月は日本代表とJリーグでずっとプレーしてきたため、「みんなも普通にやっていたのを知っているんで、『えっ?』って感じでした。クエスチョンマークがついていた感じはします」と冗談を交えながら周囲の反応を伝えていた。

 6月のシンガポール戦から東アジアカップまで4戦未勝利に終わったことで、槙野も「状況が状況ですし」と試合に高いモチベーションを持っていたが、「実際にプレーできるコンディションではあるんですけど、自分の意志だけではできないということなので、難しいところはありますけど」と心境を吐露。試合に出られるコンディションだと考えていただけに、浦和に戻った後の9月2日にはヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦があるが、「これで(ナビスコ杯に)出ちゃうと、たぶんとんでもないことになっちゃうから」と苦笑いを浮かべつつ、「僕が一番難しい立場なんですよね」と、もどかしい心境を明らかに。

 いずれにしても離脱が決まったことには間違いない。31日の活動にすべて参加した上で代表チームを離れるという槙野は、チームメートに対して「出ていない選手のモチベーションが非常に大事だと思いますので、メンタル面を注入していければと思います」と置き土産を残していくことを示唆。自身に代わって日本代表に招集された丸山祐市(FC東京)には「頑張ってほしい」とコメントを残し、「僕自身も試合が続いていたし、『休め』って言われてるというか、リセットするというか、一歩引いたところでこの代表チームを見ることも大事なんじゃないかなと捉えています。僕は僕なりに治すしかないので、しっかり休みます」と話してバスに乗り込んだ。


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