2015.08.01

新たな点取屋の出現なるか…ゴールに期待がかかる初戦先発濃厚の武藤&川又

川又堅碁
前日練習に臨んだ日本代表FW川又堅碁 [写真]=兼子愼一郎
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。

文=元川悦子

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表の2015年東アジアカップ初戦・北朝鮮戦(武漢)が明日2日に迫った。7月30日に現地入りし、31日夜19時から初練習を行った代表だが、試合前日の1日はトレーニング時間をさらに早めて17時半前からスタートした。

 まだ灼熱の太陽が照りつける時間帯ということで、ピッチ上の気温は35.4度、湿度54パーセント。直射日光の当たる場所は体感気温40度超に達した模様で、選手たちは厳しい環境下で1時間半にわたって精力的にメニューを消化した。

 練習後半にはハーフコートでのフォーメーション確認も行われた。主力組と見られるグループには、GK西川周作(浦和レッズ)、DF(右から)遠藤航(湘南ベルマーレ)、森重真人(FC東京)、槙野智章(浦和)、藤春廣輝(ガンバ大阪)、ボランチ・谷口彰悟(川崎フロンターレ)、山口蛍(セレッソ大阪)、右FW永井謙佑(名古屋グランパス)、左FW宇佐美貴史(G大阪)、トップ下に武藤雄樹(浦和)、トップに川又堅碁(名古屋)が入った。負傷から復帰したばかりの柴崎岳(鹿島アントラーズ)と太田宏介(FC東京)は大事を取って控え組に回る様子で、北朝鮮戦は状況に応じて後半から出てくることになりそうだ。ハリルホジッチ監督はこれまでも試合前日の戦術確認で主力組に入れたメンバーをそのまま送り出すケースが多かった。今回もこの11人が北朝鮮戦のピッチに立つ可能性が高いと言える。

 そこで気になるのが、いかにして得点の形を見出すか。トップの川又と右FWの永井は同じクラブ、左FWの宇佐美も3月以降は代表常連で、お互いに特徴は理解し合っている。そこは1つのアドバンテージだろう。川又も「自分のところでうまくクサビに入ることが大事。監督にも言われたけど今はワンタッチっていう意識でやってるから、それを出したい」と発言。自らが高い身体能力を駆使してしっかりとタメを作り、後ろの3枚をゴール前へ飛び出させるように仕向けられれば、得点につながると考えているようだ。

 それを実際にピッチ上で実践できれば、永井のスピード、宇佐美の仕掛けも効果的になる。武藤のオフ・ザ・ボールの動きもダイナミックになるだろう。やはり川又の一挙手一投足が北朝鮮戦の攻撃の重要ポイントになるのは間違いなさそうだ。

 もちろん川又は自分自身のゴールも貪欲に狙っていくつもりだ。「点を取ることが自分が一番輝けるポイントやと思う。点を取ってチームのみんなに信頼をもらわないといけないしね。だけど俺は代表定着とかよりも、まずこの大会で優勝したい。今まで県レベル以上の大会で優勝したことがないんで、優勝したいよね」と本人はタイトルに向かって突き進むという。

 その川又に匹敵するくらい今大会に闘志を燃やしているのが、トップ下候補の武藤雄樹だろう。同選手は今回が初キャップで、浦和とは異なる不慣れなポジションでのチャレンジとなる。本人は「今日が初めてだし、周りの選手も初めてで、なかなか難しいところがあったけど、代表というのはそういう中でも結果を出していかないといけない。周りはレベルが高いので明日はしっかり合わせられたらいい」と短時間で周囲とのベストな連携を探るつもりだ。ハリルホジッチ監督からも「ゴールが少ない」とハッパをかけられほど、武藤は重要な得点源の1つとして期待を寄せられている。

 対戦国が今季J1得点ランキングトップの宇佐美に対するマークをより一層強めると見られる中、武藤や川又らの決定力が勝負の行方を左右する部分は少なくない。もちろん宇佐美自身も「得点も大事ですけど、得点を作り出すアシスト…、質の高いワンタッチで決めさせる、2タッチで決めさせるようなアシストで攻撃を引っ張っていきたい。自分のプレーがよりゴールに直結するようにしたい」とお膳立てに回る重要性を強く意識している。それだけに、今回は新たな点取屋の出現を楽しみに待ちたいものだ。

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