スクール生にアドバイスを送る長友
インテルに所属する日本代表DF長友佑都が21日、アカデミーディレクターを務める「YUTO NAGATOMO Football Academy」を訪問し、スクール生に自分の考えを伝えることを目的としたイベントを開催した。
小学生へ熱心な指導を終えた長友は、終了後に記者団の質問に応え、16日に行われたロシア・ワールドカップ、アジア二次予選のシンガポール戦などに言及。シンガポール戦直前、臀部の張りにより出場を回避した長友だったが、筋肉系の問題だったため無理をしなかったと話すと、この日の子どもたちとのプレーの中でもダッシュを見せており、「全く問題ないです」と語ったとおりのようだ。
今回は軽傷だったが、シーズン通して負傷に悩まされた長友は、「自分の中ではすべてをやってきたつもりだった」と、身体のケアを重要視していたとコメントする一方で、「これだけ激しい中でやっていると全てを防ぐことは難しいと思います」と、欧州での戦いの厳しさに触れる。「もう一度普段の生活全てを見直して、今までやってきたものとプラスアルファをやっていきたいです」と、負傷に対して、より慎重に対策していくとした。
0-0のドローに終わったシンガポール戦については改めて「これから続く予選の中でああいった試合は出てくると思います。二次予選だけではなく、最終予選に進むともっと厳しい戦いも待っているので。結果が出ない時もチームメートを信じて、監督を信じてついて行くしかないと思っているので。ただ、今僕たちが目指している方向は間違っていないと僕自身は思うので、それを信じて戦っていきたいです」と振り返る。
「サッカーは難しいということを再確認しました」「日本がW杯に出るということは、アジアも相当レベルが高くなっていて、簡単ではないと改めて思いました」とも話した長友は、「自分自身はそれを今感じられて、良かったです。一人ひとりが改めて危機感を持って、レギュラー争いもそうだし、チームに戻っても、勝つサッカーを目指していくべきだと思います」と、プラスに変えられるように今後プレーしていくと続けた。
新世代の選手やヴァイッド・ハリルホジッチ監督下で代表に呼ばれたような新たな仲間についても長友は、「もっと活き活きやってほしい」と触れ、「宇佐美もそうだし、武藤もそうだし、サッカーを楽しんでいる、活き活きしているというフレッシュさを出してほしいなと思いますね」と、新戦力にアグレッシブさを求め、「それを出させるために、経験のある選手たちがしっかり、そういう環境を作らないといけないと思います」と、自身も代表の中心選手として引っ張っていく覚悟も示している。