シンガポール戦に先発出場した宇佐美貴史(右)[写真]=兼子愼一郎
11日のイラク戦で代表初先発を飾ったFW宇佐美貴史にとって、自身初のワールドカップ予選は不完全燃焼に終わった。
シンガポールとのロシアW杯アジア2次予選初戦を迎えた日本は、ホームで猛攻を仕掛けるも、相手堅守を崩せずにスコアレスドロー。日本は20本を超えるシュートを放ったが、相手GKの好守にも阻まれ、最後まで1点が遠かった。宇佐美自身、積極的にシュートを放つも、いずれも精彩を欠いた。「一発決めていれば、全然違った試合展開になってたはず。そこは本当に反省点」と悔しさを滲ませる。
試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「説明するのは難しいが、器用さがなかった」と指摘していたが、宇佐美は「もちろん工夫もあればよかっですけど、1番は決め切れなかったこと。本当にパスがもあと何ミリよければとか、シュートがあと何センチか内側だったらよかったっていうのが多かった。『一発決まれば』っていう状況がずっと続いていて、焦りも出てきた。(引き分けの原因は)工夫というより、決める力だったと思います」と振り返った。
「こういう試合が初戦であったことを自分たちのいい教訓にして、次は同じようなミスをしないようにしたい」と力を込めた。