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厳しさだけでは勝てない…岡崎「もう一つ上を目指すことが必要」

代表合宿に参加中の岡崎慎司(写真は7日練習時)

 11日に行われるキリンチャレンジカップ2015のイラク戦、16日に行われるロシア・ワールドカップ、アジア2次予選初戦のシンガポール戦に向け、海外組のみで国内合宿を行なっていた日本代表。8日からは国内組13人が合流し、全25人での練習が実施された。

 規律に厳しいヴァイッド・ハリルホジッチ監督。招集メンバー発表の会見では、「勝利の文化を伝えたい」と意気込みを示していた。3日に合流していたマインツ所属のFW岡崎慎司は、「日本代表というものが、もっと厳しいものだということを植え付けようとしている」とその印象を語る。

 練習前には、必ずハリルホジッチ監督の笛の合図で、選手だけではなくスタッフも全員センターサークルに集合。練習中は自ら手本を見せ、選手が実戦できるまで繰り返し指導を行なう。また、ハートレートを使用して心拍数を計測するなど、選手たちのコンディションを細かく把握している。練習を終えると、基本的には外出も禁止という厳しい決まりごとも存在。合宿初日から合流したフランクフルト所属のMF長谷部誠が「ピッチの中だけじゃなく、普段のホテルでの生活とかも見ていますし、食事会場でのことも全部見ている」と話していたように、ピッチ内外で規律を重んじている。

 岡崎は、「監督は厳しさが勝利に繋がると思っているのかもしれない。意識の厳しさ、練習の厳しさ、集中していないといけない厳しさとか。だから常に怒るし、日本人に足りないのは厳しさ=勝利だと監督は認識したのかなと思います」とコメント。「ブラジルやアルゼンチン、スペインなど、強豪と戦うっていうのは並大抵のことじゃないっていう。特にワールドカップになってきたら、ああいう風(ブラジル大会のよう)に惨敗するのも経験したので、僕も普通ではダメだと思っています」と、強豪国を相手に戦っていくためには、ある程度の厳しさが必要であるとの見解を示した。

 一方で、「言われたことをやるだけでは同じことの繰り返しになる」と指摘する。「もっと上の意識を持たせようと監督が言い続けてくれるのは確かにありがたい。でも、今までも変えようとした監督が来て、言われたことをやって、それでも大舞台で活躍できないことにつながっている」とこれまでを振り返り、「そういう意味では、言われて厳しくやりながらも、個人個人は何かもう一つ上を目指したり、さらなる自分への要求をしていけたらいいのかな」と、飽くなき向上心を見せた。

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