2015.03.21

城彰二氏と元代表通訳の矢野氏が代表強化に提言「日本は技術が抜群だけど…」

対談を行った城彰二氏(左)と矢野大輔氏(右)

 アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督の下、通訳を務めた矢野大輔氏と、元日本代表FW城彰二氏による『城彰二×矢野大輔 激辛プレミアム対談』が20日に行われ、部活DO!(http://bukatsu.hikaritv.net/)のニコニコ生放送公式チャンネルで生配信された。

 スマートフォンアプリ部活DO!内の「日本サッカー強化部」で部長を務める元日本代表FW城彰二氏はこれまで、サッカー解説者のセルジオ越後氏、松木安太郎氏、前園真聖氏などと、熱いサッカー談義を繰り広げてきた。

 今回の対談は約90分にわたって行われ、矢野氏のキャリアやザック・ジャパンの裏話、通訳という仕事についてなどを中心に展開。14歳でイタリアへのサッカー留学を決めた矢野氏は、中学卒業とともにイタリア語の勉強をしないまま渡伊したが、「親は反対も何も、まともに聞いてくれなかった。説明して段々と理解を得てもらえましたね。今考えればよくやったなと」と当時を振り返る。

 2002年の日韓ワールドカップ時、当時イタリア代表だったアレッサンドロ・デル・ピエロの家族を日本でアテンドしたことがきっかけで、イタリアのスポーツ・マネジメント会社で働くことになった矢野氏。トリノに一時在籍し、その通訳を務めることになったFW大黒将志については「彼は頭が良いです。自分から積極的にコミュニケーションを取ったりしていたので、イタリア語を覚えるのが早かった」と話し、持論として「通訳は付けないほうが良いです。戦術などの細かい話は別として、普段のトレーニングで通訳がいると相手も気を使ってしまいますしね」と、言葉の上達の秘訣を説いた。

 日本代表の通訳を務めた際には「ザックさんだけでなく、コーチの通訳も1人でやっていたので大変だった」と語る矢野氏。「4年間で完全な休みはほぼなかった」「上の子どもは6歳ですけど、通訳を辞めるまでは幼稚園の行事には行けなかったですね。行きたかったですけど、日本代表の仕事をしているので、そんなことは言っていられない」と激務であったことを明かす一方、「そこは日本代表なので、それなりには…と思います(笑)」と自身の給与についても冗談を交えて語った。

 イタリアでプレー経験のある矢野氏、元代表でスペインでもプレーした城氏、ともに「日本の選手の方が技術はうまい」と同意見だった一方、「フランスで試合をした時、ホームの観衆から『日本なんかに負けるな』という雰囲気だった。ベルギーもそうでした。そういう雰囲気に慣れれば、本番でも変わるのかなと」(矢野氏)、「ハイプレッシャーの時のプレーの質が違う。重要な局面での差がある」(城氏)と、ともに今後の日本代表強化への課題を挙げ、「日本と欧州のカレンダーの違いが大きい。問題は多いけど、良いマッチメイクやチャンスを逃してしまう」(城氏)、「ドイツとかはみんな代表が国内でやっているので、スケジュールを調整しやすいのは大きい」と親善試合のマッチメイクについても言及した。

 ザッケローニ元監督は現在も度々来日しているが、「日本はそろそろ桜の季節ですね、とか連絡きます」「退任後もよく来ているので、そういう意味では嬉しい」と話した矢野氏。通訳業に必要なものは「何よりも忠誠心」と挙げ、トレーニング方法についても「ニュースで30秒くらいのコメントを日本語ですけど、一言一句記憶する練習をしていました。あとは地方の方言を聞いて、妻にアウトプットすることもしていました。通訳も日本代表ですから。そういう意識でやらないといけない」と明かしてくれた。

 イタリア人監督の通訳をまたやりたいかを問われた矢野氏は、「考えますね。モチベーションもあるので。やるからにはしっかりやりたいですし」と答える一方で、「ザックさんがやるならついて行こうとは思います」とその“忠誠心”を見せている。

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