日本代表監督就任の要請を断ったとされるマッツァーリ氏 [写真]=Getty Images
昨年11月まで日本代表DF長友佑都が所属するインテルの監督を務めていたヴァルテル・マッツァーリ氏が、日本代表監督への就任要請を断っていたことが明らかになった。9日付のイタリア紙『トゥットスポルト』が報じている。
インテルの監督を解任されたマッツァーリ氏は、2016年6月30日までインテルと契約を結んでいるため、現在年俸350万ユーロ(約4億7000万円)の報酬を得ている。このため、すぐに去就先を見つける必要はないが、日本代表の指揮はインテルでの汚名を返上する絶好の機会となるだろうと伝えられていた。
しかし、同氏はある2つのクラブから声がかかることを望み、日本行きをを断った模様だ。その2つのクラブとは、ローマとフィオレンティーナだ。ローマは、8日のカリアリ戦で5試合ぶりの勝利をあげたものの、リュディ・ガルシア監督の手腕が疑問視され始めた。一方、フィオレンティーナを率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、来シーズンに日本代表FW本田圭佑が所属するミランの監督に就任すると一部メディアに報じられている。そこでマッツァーリ氏は、どちらかのポストがあくまでは“浪人生活”を続けることを選んだようだ。
また、日本代表の次期監督候補を巡っては、前イタリア代表監督チェーザレ・プランデッリ氏の名も浮上していたが、「オファーを熟考する時間があまりに短いためオファーを断った」とプランデッリ氏のコメントをイタリアメディアが伝えていた。
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