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初招集から7年目で巡ってきたレギュラー獲得のビッグチャンスに燃える乾貴士

国内合宿の練習に臨むMF乾貴士 [写真]=小林浩一

 12日のパレスチナ戦(ニューカッスル)で幕を開ける2015年アジアカップ(オーストラリア)に向け、12月29日から千葉県内でトレーニングを行っていた日本代表が2日の午前練習を終え、国内合宿を打ち上げた。

 この日は当初、非公開の予定だったが、「隠すものは何もない」というハビエル・アギーレ監督の意向で急きょ公開となった。インフルエンザで離脱中の柴崎岳鹿島アントラーズ)を除く選手たちはウォーミングアップの後、シュート練習、4グループに分かれての5対5、3グループに分かれての6対6を1時間半にわたって消化。直前まで試合をしていた長谷部誠フランクフルト)や長友佑都インテル)ら欧州組がコンディションのよさを見せつけた。練習後には指揮官が本田圭佑ミラン)を呼んで指示を与えるなど、徐々にチームは臨戦態勢に入りつつあるようだ。練習後にはいったんホテルへ戻り、チームは夜便でオーストラリアへ移動する。

 今回のアジアカップで1つのカギを握るかもしれない存在なのが、今季フランクフルトで好調な乾貴士だ。 岡田武史監督が率いていた2009年1月の2011年アジアカップ予選・イエメン戦で国際Aマッチデビューし、その後も断続的に代表招集されながら、2010年南アフリカ、2014年ブラジルワールドカップを逃した彼にとって、今大会は初の代表レベルのビッグトーナメント。「アジアカップのイメージはイマイチ分かんないですけど、とりあえず1戦1戦戦っていくしかないので。大きい大会に出るのは嬉しいし、誇りに思う。前回は優勝してますし、連覇をみんな目標に持っているので、それをできるように頑張りたい」と改めて強い意欲をのぞかせた。

 ドイツに渡ってすでに4シーズン目。2012年夏から在籍するフランクフルトでは、1年目は33試合出場6得点と好調ぶりを見せつけたが、昨季は信頼を寄せられていたはずのアルミン・フェー監督から冷遇され、まさかの14試合出場に終わった。しかし今季から指揮を執る名将、トーマス・シャーフ監督からは突破力や打開力という個性を認められ、コンスタントにピッチに立っている。長谷部が移籍してきたこともあり、意思疎通しやすい環境が整ったのも大きいだろう。

「昨年1年出れなかったんで、今は試合に出れる喜びを感じてます。でもまだ結果を残せていないんで、結果を出さないと。代表でも自分がスピードアップする部分を出して、攻撃にスイッチを入れていきたいですし、あとは得点に絡むところにはホントにこだわってやらなきゃいけないなって思います」

 そういう意味で、久しぶりに代表に戻ってきた11月のホンジュラス戦(豊田)で2ゴールをマークしたのは大きかった。同じ左サイドのポジションを争う武藤嘉紀FC東京)が9月のベネズエラ戦(横浜)以来、得点を奪えていないこともあり、今回はレギュラー獲得への千載一遇のチャンス。これまでなかなか代表に定着しきれなかった乾にとっては非常に意味のある大会になりそうだ。

「ホンジュラス戦で点を取れたのはよかったけど、あれを続けていかないといけない。これからまた頑張ります」と本人も言う。かつてセレッソ大阪でコンビを組んだ香川真司(ドルトムント)、現在のチームメートである長谷部らといいコンビを見せ、今度こそ代表の主力へと駆け上がりたいものだ。

文=元川悦子

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