2014.09.10

日本代表のアギーレ監督「ミスの一番の責任者は私だ」

アギーレ
日本代表を指揮するハビエル・アギーレ監督 [写真]=足立雅史

 キリンチャレンジカップ2014が9日に行われ、日本代表とベネズエラ代表が対戦。アギーレ体制下で代表初招集となった武藤嘉紀が初ゴール、柴崎岳も日本代表初得点を決めたが、ウルグアイ戦に続きミスからの2失点で、2-2の引き分けに終わった。

 試合後、アギーレ監督が、以下のようにコメントした。

「結果は妥当だと思う。前半は相手が上回っていたと思う。そして、後半にポストに当たったシュートが決まっていたら、試合を決めていた流れになった。しかし、妥当と言えるドローになり、これから仕事を続けていくことになる。新しく活躍した若い選手には、2試合を通して満足している。そして、将来の試合ではミスを犯した時に相手が得点しないようにもう少し運が味方してくれればいい。しかし、ミスも試合の一部。選手達全員のパフォーマンスに満足している。ピッチの中でも外でも良かった。結論は、これからもまだまだ仕事をしないといけない」

―この1週間は第一段階の仕事だったと思うが、成果は? 試合に関してトレーニングで提案したことがよく出ていたと思うが、それは習ったことを忠実にやったとポジティブに捉えるのか、習ったことしかしなかったとネガティブに捉えるのか?
「短い1週間でトレーニングを続けてきたが、指導してきたこと以外にも自由にプレーして欲しいということは、試合前に選手達に伝えた。ピッチ上では選手達が判断を下さないといけない。私はアイディアを与えるが、それを発展、展開させるのは選手達の判断。そして、選手個々を見て満足いくところもあった。いい素材が揃っているから、あとはチームとしてまとめるための時間が必要だと思う」

―選手だけでなくシステムもテストしたが、手応えを感じたか?
「こういった試合で、日本にとってどのシステムが最適なのかということを見ていきたい。そして、同時に選手達も見ている。1戦目と2戦目を比較すれば、2戦目でよくなってきた。そして、成長し続けたい」

―これからも仕事をしないといけないと言ったが、どういったことをやらないといけないのか?
「まず、より堅い守備ができないといけない。守備であまり運が味方してくれなかった。2試合で4失点は多すぎると思う。そして、ボールを持った時はもっとはやく回し、ボールを持った選手にもっとオプションを与えないといけない。ただ、これははじまったばかりで、練習のセッションも5、6回だからこういうことが起きるのは自然なこと」

―攻撃に関しては、スピードと深さを重視するスタイルで、ある意味日本のサッカーのイメージを変えたと見られるがどう考えるか? 深さを出す時にグラウンダーより浮き球を使った意図は?
「まずどういうスタイルを求めるかと言えば、上位に行けるスタイル。例えば、素晴らしいスタイルだと言われてもFIFAランキングで44位だったり、あまりよいと言われないスタイでも20位以上に行きたいという気持ちになる。だから、スタイルということは重要視していない。重要なのはよりよいプレーをして、勝って上に行くこと。スタイルとは違うが、日本人選手の特長を聞かれれば、スピードがある。そして、そのスピードをどのように生かすかは考えないといけない。だから、2試合でスタイルを作ることはできない。この日本代表のスタイルは確立されていない。世界中のどの代表監督にやらせても5試合でスタイルを確立することは非常に難しいこと。しかし、それも自然なことだと思う」

―ロングボールに関しては?
「長いボールと短いボールの両方とも、サッカーの一部。ロングボールを強調して質問する意図がちょっとわからない。高いボールは禁止されているのか。高いボールもサッカーの一部で、もしかしたらそういうプレーが嫌いなのかもしれないが」

―アイディアを与えてピッチ上で発展させるのは選手だと言ったが、日本人は型にはめてプレーするのは得意でも、ピッチ上でアイディアを発展させて自分の判断でプレーすることは苦手だと思われがちだった。2試合を通じてアイディアを発展させる能力があると感じたか? 日本代表は勝てそうな試合を落とすということがすごく多く、勝ち切る力が課題になるが、それを得るにはどういうことが必要か?
「私は日本人選手に枠から飛び出して、自分のプレーをしてほしいと頼んだ。自由にプレーしたいと思っていない選手はいないと思いたい。ある型を選手達に与えるが、それを発展させるのは、選手の自由だ。これはチェスやコンピュータゲームのように、このようにやらないといけないということではない。ピッチの中で人間がプレーを考えながらやっていくもの。ピッチの中で考えて判断することを選手達に強要する。2対1の状況で我々のシュートがポストに当たり、その後追いつかれたという不運な試合だった。そして、私はこの結果を妥当だと思っている」

―アジアカップまでのテストと言っていたが、2試合を通してテストに合格した選手と失格だと思った選手はいるのか? 招集したメンバー全員を使うことができなかったが?
「マツケン(松原健)もタカ(扇原貴宏)も使うことができなかった。キーパーのシュウ(西川周作)とアキ(林彰洋)ももちろん出場させたかったが、難しかった。しかし、練習で彼らをしっかりと見ている。そして、次のリストを見た時、誰がよくて誰があまりよくなかったかがわかると思う」

―2試合を通しての一番の収穫は? 初招集や初出場の選手が結果を残したが、どう感じているか?
「2つ目の質問が一番重要なところだと思う。新しく代表に来た選手達がいいプレーをして、しかも結果を残した。他の選手達はある程度情報があり、ワールドカップやヨーロッパでのプレーを見ていた。その選手達は期待通りに応えてくれた。だから、何がよかったかと言えば、新しい血が注入された、将来があるということ」

―ゴールをプレゼントしてはいけないと話していたが、2試合続いてそういう失点があった。これは個人のミスなのか、それとも立ち上げ間もなくて戦術のことでピッチの上で考えることが多くて起きた構造的な問題なのか?
「ミスの一番の責任者は私だ。ミスがあったとしても、選手達が判断を下してプレーすることは私を満足させる。親善試合でミスが起こることを喜んでいる。そして、アジアカップではこういうことが起こらないと期待している。そういうところを相手に利用されないように願っている。ミスをしたときは全く許してくれず、全て決められた」

―2試合で自身の仕事に自分で何点をつけるか? もしサッカージャーナリストだったら、何点つけるか?
「それぞれが、それぞれの仕事をしよう」

―後半に流れを引き寄せる結果となったが選手交代が要因なのか、ハーフタイムに修正点を指示したのか?
「ハーフタイムに指示は出した。そして、交代で入った選手達はいいプレーを見せてくれた。まず、ベネズエラが前半は我々よりも激しくプレーしていた。我々よりいいプレッシャーをかけ、いいリズムでプレーしていた。だから、後半はテンポを上げていこうと話をして、もっとプレッシャーをかけるようにして2点が決まって、ポストに当たったシーンもあった。45分でそれができたことは悪くないと思う。ただ、前半はよくなかった。柿谷(曜一朗)の決定機がひとつあったぐらいだった」

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