2014.08.12

宇佐美貴史の決意…アギーレJのエースへ、ロシアW杯は「出なければ」

宇佐美貴史
G大阪のエースとして活躍する宇佐美 [写真]=大木雄介

 ネイマールら同世代の才能が輝きを放ったブラジル・ワールドカップを「傍観者」として見ざるを得なかった悔しさは、ガンバ大阪の至宝にとって確かな挫折だった。

「ロシアは年齢的にも出なければいけない大会」。改めて4年後に向けて目標設定を定めた宇佐美貴史は、再開後のリーグ戦で6年ぶりの5連勝を飾ったチームをエースとして牽引し続けている。

 昨年、J2リーグとは言え18試合で19得点を叩き出したシュート力は、J1リーグでも健在で、今季も開幕当初は痛恨の負傷で出遅れながらも11試合で5得点。「あのパンチ力が僕の売り」と自賛する世界レベルのシュート力を発揮し始めている。

 世界的アタッカーの壁に阻まれたバイエルンを含めて、ドイツ時代には不遇をかこった宇佐美ではあるが、課題だったオフザボールの動きや守備意識に関しても長谷川健太監督のもと、確かな意識の変化は見せている。また、個の力で相手ゴールをこじ開けるアタッカーが不足しがちな日本のサッカー界にあって、宇佐美はアギーレジャパンでも確固たる得点源になりうる存在だ。その運動量はチームにとって、時に諸刃の剣になりかねないが、この逸材を台無しにしてしまう余裕は日本サッカー界にないはずだ。

「パトリックが前で張ってくれるので、僕は自分の一番やりやすい形でプレー出来ている」と公言する通り、再開後のリーグ戦では5試合で4得点。新加入のパトリックとの相性の良さも追い風となって、量産体制に入った感もある。新体制の日本代表に向けて「毎試合結果を出し続けることが唯一のアピール」と高いモチベーションを保ち続けている宇佐美。

「自分の持ち味を出していれば、呼ばれると思う」。日本人離れしたシュート力を全面に押し出し、宇佐美貴史はロシアを目指す。

文=下薗昌記

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