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厳しい合宿直後の親善試合にザック「判断力や頭のキレを求めたい」

2014.05.26

キプロス戦前日練習の様子を見守るザッケローニ監督 [写真]=山口剛生

 26日、ブラジル・ワールドカップに臨む日本代表は、キプロス代表と対戦する「キリンチャレンジカップ2014」の前日練習を、試合会場の埼玉スタジアム2002で行った。

 練習後、日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督は前日会見に出席。指宿での合宿ではフィジカルトレーニングを中心に、厳しいメニューを選手に課したが、「ワールドカップの第一戦から逆算した上で、フィジカルと戦術や技術のトレーニングを指宿でやった。初戦に100パーセント合わせるために、プログラミングをしている最中。当然、そういう流れで明日はフィジカルのキレや輝きは求められないが、選手達の判断力や頭のキレを求めたいと思う」と、本番へ向けて調整過程であることを強調した。

 ザッケローニ監督はこれまで、“インテンシティ”の重要性を語ってきたが、「理想形を言えば、そのインテンシティに加えてクオリティというものがあれば、そういったチームがワールドカップでも前に進む」とコメントすると、「日本代表の選手に関してもクオリティとインテンシティを求めていきたいと思うし、インテンシティだけでは勝ち切れないというところがある」と続け、サッカーの質の重要性も語った。さらに、「当然、ワールドカップの舞台では我々よりもクオリティの高いチームがある」と続けると、「そういったチームも、うちに勝つ時はやはり3つの大切な要素を入れなければ勝たせない、という気持ちがある。それはクオリティであり、インテンシティであり、メンタリティである」と、精神面の重要度にも触れ、強豪相手にも簡単にはやられないという自信を示した。

 久しぶりの代表戦となるFW大久保嘉人の起用法については、各選手のコンディションにも左右されるため、「正直まだわからない」と答えると、「23人の選考の基準はできるだけ若い選手を連れていこうと考えていたので、その流れの中で彼が入ってきたことは、ここに入りたいという、すごく強い気持ちがあったと思うし、まさにその能力を発揮した、見せつけたと思う。また、クオリティがあるだけでなく、戦術的理解度、戦術的インテリジェンスを持っていると思っている。端的に言えばサッカーを知っている人間」と、大きな期待を寄せている。

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