2014.05.13

W杯メンバーに帯同する東京五輪世代の高校生2名、坂井と杉森はどんな選手か

代表合宿に帯同する坂井大将(左)と杉森考起(右) 【写真】=安藤隆人

文=安藤隆人

 日本中が注目したブラジルW杯日本代表メンバー発表から一夜明けた13日、直前のアメリカ合宿までサポートメンバーという形で、招集される2人の高校生の名が発表された。一人は大分U-18の坂井大将、もう一人は名古屋グランパスの杉森考起という選考となった。

 二人は1997年生まれ。2020年の東京五輪の世代である。この2人の招集は、東京五輪も向けた強化の側面を持っている。

 坂井は1997年1月18日の早生まれ。スピードとボールコントロールに優れる選手で、選出の大きな理由の一つとして考えられるのが、彼の持つ『高いユーティリティー性』にある。

 大分U-18ではボランチやトップ下をこなし、質の高い前線への飛び出しや、正確なワンタッチプレーを得意とする。昨年はUAEで開催されたU-17W杯に出場。左サイドバックと左サイドハーフを任され、豊富な運動量を駆使したアップダウンと正確なクロスも披露。GKとCB以外ならどこでもこなせるユーティリティーさは、代表のトレーニングパートナーとしてはもってこいの存在である。

 杉森は1997年4月5日生まれ。現在高校2年生ながらクラブ史上最年少でプロ契約し、トップ昇格を果たしている。すでにナビスコカップでプロデビューを飾っており、どんな状況でも、どんなボールでも、正確に足元に収めるファーストタッチの巧さは、まさにこの世代ナンバーワンと言える。

 顔つきは非常に幼く、167センチと華奢な身体ではあるが、それを補って余りある技術と判断力、判断とプレーのスピードを併せ持っている。坂井と共に昨年のU-17W杯に、チーム最年少として出場。その時は成長期特有の膝の成長痛の影響もあり、思うようなプレーが出来なかったが、やはり技術の高さは際立っていた。A代表の選手とはフィジカル的な差があるが、技術と判断の質とスピードを評価されての選出だろう。

 2人は今年3月のサニックス杯国際ユース大会において、U-17日本代表のチームメイトとしてプレー。その時杉森は、「これから身につけていきたいものは、判断のスピード。ボールが来る前のイメージをたくさん持って、選択肢を多く持てるようにしたい。成長痛はもう終わりました。最近までずっとテーピングをしていたのですが、2週間前にようやく外すことが出来ました。筋トレのメニューもしっかりこなせるようになって、体重は60キログラムを越えたので、良い状況にあると思います」と、現状を語っていた。

 さらに東京五輪に話題が及ぶと、「東京五輪は凄く出たい大会なので、いかにそれまでに自分が成長していけるか。今はそこを目標にしながらやっています。自信はあります」と力強く答えた。

 坂井と杉森。東京五輪を目指すこの2人にとって、大きなチャンスが巡ってきた。6年後に東京五輪で輝くため、二人にとって1秒たりとも無駄にできない日々が始まる。

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