合宿二日目の日本代表候補メンバー [写真]=瀬藤尚美
日本代表候補トレーニングキャンプの2日目が、8日に千葉県内で行なわれた。
右足首の負傷で初日は別メニュー調整だった南野拓実も、「全然問題ない」と語り、練習には23選手全員が参加。ウォーミングアップ後は、フィールドプレーヤーを10人ずつに分けて、手を使ったボール回しが行なわれた。ともに4-2-3-1のフォーメーションで、ビブスを着用したチームは、今井智基、昌子源、山下達也、安田理大、長谷川アーリアジャスール、柴崎岳、工藤壮人、南野拓実、原口元気、豊田陽平の10選手。ビブスなしのチームには、塩谷司、鈴木大輔、水本裕貴、槙野智章、高橋秀人、青山敏弘、石原直樹、高萩洋次郎、齋藤学、川又堅碁が入った。
手でのボール回し後は、そのまま足でのボール回しに移行した。ボールタッチ数に制限を加え、GKも入ってシュートまでの形を確認。最後はチームを変えずに、狭めたフィールドでゲーム形式の練習を15分ハーフで実施して、工藤と石原、川又が得点した。
約1時間半の練習は、大半が2チームに分けられて行なわれたが、「みんなインパクトを残そうという気持ちもあって、すごいピリッとした雰囲気」と工藤は振り返る。一方で、豊田は、「初めて来たメンバーや、自分を含めて経験の浅い選手は、チームの求めていることをやろうとしすぎて、逆に普段のプレーが出せなくてというのがあった」と難しさを口にした。
最終日となる9日は、練習試合を実施予定。工藤の得点をアシストした南野は、結果への意識を問われると、「それは僕だけじゃないですし、そこにこだわってやっていければいい」とコメント。「ここに来て技術がうまくなるわけではないし、できることは、全力を出して自分のプレーをするだけ」と力を込めた。
連携面について語った豊田も、「トレーニングマッチになるとまたよくなったりするもの」とさほど気にならない様子。「残りは明日の練習試合だけなので、得点もそうですけど、存在感をしっかり出していきたいなと思います」と語った。
指揮官の眼前でアピールできる舞台は、ついに最終日を残すのみ。ワールドカップの出場メンバー入りに向けたラストチャンスも、いよいよ最終局面を迎える。