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なでしこ、いざW杯初戦へ 池田監督「心動かせる試合を」 清水梨紗「勝ちをもぎ取る」

2023.07.21

前日会見に出席した清水梨紗と池田監督 [写真]=須田康暉

 FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の初戦を22日に控え、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督と清水梨紗が前日会見に出席した。

 池田監督は「この大会に我々日本チームが参加できることが幸せです。ニュージーランドに入り、クライストチャーチでのホスピタリティも素晴らしく、しっかり準備できました。(試合会場の)ハミルトンに移動してきても人々のやさしさに支えられ、ありがたく思っています。その中でしっかり準備することができ、明日の試合を迎えられることに今は期待感でいっぱいです。大会初戦は常に大事になってくるので、慎重かつ大胆に、そしてしっかりと勝ち点を奪いに行きたいと思っています」「結果、勝ち点を積むことは大事です。初戦でもあるので、良い形で大会に入るために、結果、勝ち点はもぎ取っていく。そういった試合だと思っています」と意気込み。

 清水も「ワールドカップ初戦ということで、難しい試合になると思いますが、勝ちにつなげることが一番大事です。勝ちをもぎ取って初戦を終わりたいと思います」と、力を込めた。

 ニュージーランド入りしてから石川璃音、千葉玲海菜が18日の練習をコンディション不良で別メニュー調整、浜野まいかは18日の練習で左肩を痛めてから19日、20日の練習を欠席するなどしている。池田監督は選手のコンディションを問われると、横に座る清水に話を振り「私は元気です」と笑顔が見えるやり取りもありつつ、「選手は元気にやっています。もちろん少し痛んでいる選手もいますが、そういった選手の状況も踏まえ、初戦、そのあとも考えて戦っていこうと思っています」と、起用法について言及した。

池田太

[写真]=須田康暉

 初戦のザンビアはFIFAランキング77位と、日本(11位)に対して順位は差があるが、FWバーバラ・バンダを起点としたスピードある攻撃は脅威。7日の親善試合ではドイツを3-2で撃破している。池田監督は、「今日までザンビア戦に向けての対策と自分たちのやってきたことの積み上げをバランスよくトレーニングできました。予定通りの練習回数もでき、MTGも重ね、選手もいい反応をして、何か疑問点があればコミュニケーションも取れて進められました。明日の試合に今までのことを自信を持って出してもらえればと思っています」「サッカーなので攻守があり、攻撃時の守備リスクマネジメントをしっかり考えないといけないですし、攻撃もフィニッシュで終わることが大事だと思います。スピードのある選手が相手にいるので、DFラインの背後とGKの間のスペースをどうマネジメントするかは共有していますし、その中で我々の攻撃もどういった良さが出るかを考え、同時にいろいろな対策、準備を進めてきました」と、リスクマネジメントをポイントに挙げた。

 清水は初戦に向けて、前回のワールドカップ、そして東京五輪など「世界大会で悔しい思いをずっとしてきた」と話し、「五輪後に何か変えないとと思い、海外移籍を考え、自分としてはできる準備は全部してきたので、チームとして優勝を狙って、最高のワールドカップにしたいと思います」と意気込み、「一番大事なのは先制点と思っています。どんなに苦しい試合でも点が入れば、攻守に落ち着くと思うので、そういった部分はこだわっていきたいですが、どう試合が転がるかもわからないですし、チーム全員でこの一戦を勝つんだという気持ちを見せられればと思います」と、先制点を鍵としつつ、チームの姿勢を示したいと続けた。

清水梨紗

[写真]=須田康暉

 今大会は日本での放送の行方が大会直前まで決まらず。最終的にNHKが地上波、BS放送で日本戦を放送することになった。池田監督は、「多くの方に我々のサッカーを見ていただき、応援していただけることは選手にも力になると思っています。我々の戦いが、これからサッカーを始めたい少女たち、興味をあまり持っていなかった方々に見ていただくチャンスでもありますので、日本の女子サッカーが発展するためには放映はありがたいことですし、それとともに、見ていただける人に思いが届く、心を動かせるような試合をしたいと思っています」と、日本へのメッセージを送っている。

 日本vsザンビアは22日19時(日本時間22日16時)にキックオフ。日本ではNHK BS1で生中継となる。

By 小松春生

Web『サッカーキング』編集長

1984年東京都生まれ。2012年よりWeb『サッカーキング』で編集者として勤務。2019年7月よりWeb『サッカーキング』編集長に就任。イギリスと⚽️サッカーと🎤音楽と🤼‍♂️プロレスが好き

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