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WEリーグ開幕 J指揮経験ある仙台・松田監督、プロとは「単純な『頑張る』だけではなく…」

2021.09.13

試合後、サポーターに挨拶するマイ仙台の選手たち ©WE LEAGUE

 12日、日本初の女子プロサッカーリーグ『Yogibo WEリーグ』が開幕。マイナビ仙台レディースとノジマステラ神奈川相模原の一戦はスコアレスドローに終わった。

 仙台の指揮官を務める松田岳夫監督は、「ボールは握れましたがゴールが遠かった。ボックス前の守備を崩すところに難しさを感じましたね。外回りにボールを回す形になり、中の道を閉ざされてしまった。相手が前に出てきたときのカウンターや、相手守備が整う前に攻めきるイメージはあったんですが、体力も落ちてしまい、想定外な部分はありました」と、相模原の堅守を称えつつ、「ボールを動かしながら前の選手を追い越す縦の動きはありましたが、横のサポートが足りなかった。崩すには3人必要なところで2人しかいないなどですね。距離感が少し良くなかったのかなと」と、試合中は攻撃時に3-4-3や4-4-2、4-3-3など立ち位置を変えながら攻めるスタイルの中で、打開できなかったことを反省点に挙げた。

 松田監督は日テレ・ベレーザやINAC神戸などの監督を歴任し、今季から仙台の指揮官に就任。女子チームだけでなく、ガイナーレ鳥取やFC琉球といった男子チームの監督も歴任し、昨季も福島ユナイテッドFCの監督を務めていた。

 日本初の女子プロリーグとしての第一歩となった日だが、「(個人的な意識は)大きくは変わっていませんが、(選手に対しての)基準はプロを見る立場になりましたた。ここまでも伝え方などを通じて接してきたと思いますが、一歩高い意識のプレーにつなげることが大事」と、“プロ選手”としての意識に言及。

「優勝を狙うというのも、もちろん本気で目指していますが、あえて言っている部分もあります。口で言うのは簡単ですけど、今日のような試合を勝ち切る、やりきることで勝利が手に入る。単純な『頑張ります』だけではなく、一つのプレーに真剣に取り組み、できれば楽しみながら、となればプロの選手というものに近づくと思います」と話した松田監督は「選手の成長はもちろん、僕含めスタッフも初の経験です。一人ひとりが自分の立場で成長していくことで、プロのチームとして初めて認識されると思います」と、シーズンを通しての“プロクラブ”としての成長にも言及している。

By サッカーキング編集部

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