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主将・熊谷紗希、五輪本番に向けて意気込み「世界で戦っている経験をチームに伝えたい」

2021.07.14

なでしこジャパン主将の熊谷紗希 [写真]=Getty Images

 日本女子代表(なでしこジャパン)DF熊谷紗希が、14日に行われたMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦を振り返った。

 キャプテンの熊谷はセンターバックの一角としてフル出場。なでしこジャパンは相手に何度か危険な場面を作られたものの、無失点に抑えて1-0で完封勝利した。熊谷は試合後のメディア対応で、東京オリンピック前最後の強化試合を次のように振り返った。

「今までやってきた相手と違った球際の戦い、ボールをさらすとつつかれることが前半多くみられた中、ここで体感できたことは大きかったです。全体として、裏のケアとクロス対応でいいシミュレーションができました」

「相手も前後半でメンバーを変え、縦に速い狙いは変わっていなかったと思います。自分たちの失い方が良くないシーンがありましたが、後ろは慌てず帰陣することはできました。チームとして合わせることはまだありますが、結果ゼロで抑えられてよかったです」

 一方、PKによる得点のみに終わった攻撃面については、「相手のウイングバックが誰に食いつくかで、こちらのサイドハーフ、サイドバックどちらかは空くと考えて試合ができていました。前半は特にその中でどうやってゴールに向かうか、ボックスの中でのシーンはもっと作らないといけなかったと思います」と課題も口にした。

 クロス対応におけるセンターバックとGKの連携については「何度も時間をかけて練習した」という熊谷。「サイドハーフが戻る位置を明確にして、いい位置に戻れています。マイナスボールに対しては最終ラインが出るのか、中盤が下がるか、難しいところですが、そこはもっと(練習で)やっていきたいです。裏抜けはヤマ(GK山下杏也加)がよくカバーしてくれました」と語った。

 2011年W杯優勝メンバーで今残るのは熊谷と岩渕真奈のみ。熊谷は「10年前とは年齢含め、チーム内の立場、経験はかなり違います。私自身も10年でいろいろ経験し、世界で戦っている経験をチームに伝えたいです。苦しい時に声やプレーで引っ張り上げる存在にならないといけません。大会は簡単なことばかりではないですが、全員が伸び伸びプレーできるよう(年齢、経験が)上の選手が引っ張っていかないといけないと思います」と、年長者としての覚悟を示した。

 東京五輪の女子サッカーは開幕式に先駆けて7月21日から開幕。グループEのなでしこジャパンは初戦でカナダ女子代表と対戦する。

By サッカーキング編集部

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