2021年9月、日本初の女子プロサッカーリーグとしてWEリーグがスタートする。
日本女子サッカー界をけん引してきたクラブの一つが日テレ・東京ヴェルディベレーザだ。今オフは長谷川唯のミラン移籍をはじめ、日本代表経験者が抜け、チームとしても転換期を迎える。
そのベレーザで中心選手として活躍が期待されるのが、新背番号10の小林里歌子だ。WEリーグのプレシーズンマッチも始まる中、現在のコンディションやWEリーグへの意気込みを聞いた。
インタビュー=小松春生
取材協力=アディダス
―――今季、小林選手にかかる期待もより大きいものになっていると思います。WEリーグが始まることへの心境はいかがでしょうか。
小林 すごくポジティブなことですし、選手として、結果を残さないと女子サッカーの価値は絶対に上がらないと考えています。ベレーザとしては、移籍した選手もいますし、加入した選手もいるので、新たなスタートだと思いながら練習をしています。コンディションは、徐々に上がってきています。
―――プロリーグとなるので、選手個人に求められることも増えます。小林選手個人として、SNSなどでどんどん発信していくなどは考えていますか?
小林 そうですね…、インスタを頑張ります(笑)。
―――小林選手はSNSが苦手な印象はあります(笑)。
小林 はい、向いていないと思います(笑)。でも、WEリーグが始まりますし、そういう発信も大事だと考えていますので、ベレーザやWEリーグのことも含め、今まで以上に発信していきます!
―――今年から背番号10を背負うことになります。
小林 ベレーザは伝統のあるチームですし、これまでに背負ってきた先輩方を考えれば、少なからず責任を感じます。個人的には、自分自身が思い描いている10番タイプの選手ではないとは思っていますが、チームのためにできることを精一杯やるだけです。背番号のことは深く考えず、去年よりもさらに責任感を持ってプレーしたいと思っています。
―――シーズンごとに得点数が増えています。高校時代含め、チャンスメイカーな部分が多かったですが、意識は変わってきていますか?
小林 昨季はワントップでやらせてもらって得点の意識は強くなりましたし、(長谷川)唯さんから、いいタイミングでのボールが来ていたので、今季は自分自身が個の力でどこまでやれるかが鍵になると、個人的には思っています。チームでいいサッカーをして、得点を取ることはもちろん大事ですが、個人としても、相手を割っていくこと、突破してゴールをこじ開けるようなプレーを増やしていきたいです。
―――まずは東京オリンピックやWEリーグ開幕が目標になると思いますが、さらにその先に見据えている目標はありますか?
小林 ベレーザとして、2019年の四冠や皇后杯四連覇など、これまでの成績と比較されることもあると思いますが、それは過去のことで、今年がどうなるかはわかりません。新たなチームという意識で取り組んでいますし、結果を残していかないといけません。まずは、毎日のトレーニングを、より質の高いものにしていきたいですし、それを積み重ねることで、必然的に目標としている日本代表につながると思っています。そして、海外で通用する選手になっていかないといけないと感じています。
【COPA SENSE(コパ センス)について】
―――COPAはどんな印象ですか?
小林 フィット感がありますし、革特有の履き心地や、ボールタッチの感覚が気に入っています。
―――やはりフィット感は大切に?
小林 そうですね。サッカーを本格的に始めた頃から革のシューズを履いてきて、世代別日本代表の活動に参加するようになってからアディダスを履くようになりました。フィット感やシュートの感覚を大切にしているのでCOPAが一番だと思っています。
―――小林選手が大切にしているSENSE(感覚)はありますか?
小林 ボールタッチの感覚と、フィット感につながると思いますが、踏ん張ったときに靴の中で足がズレないことを大事にしています。
―――カラーリングは黒ベースでソールなどに金が入ります。
小林 カッコイイですね。色にこだわりはないですが、昔から白と黒はよく履いています。観客席からピッチが遠いとなかなか判別がつかないこともありますけど、知り合いからはスパイクを見て判断していると言われるので、そういう意味でもいいですね。黒一色の選手は他になかなかいないですし。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長