会見に臨んだ佐々木監督 [写真]=嶋田健一
キリンチャレンジカップ2015が28日に行われ、なでしこジャパンとイタリア女子代表が対戦。なでしこジャパンは、52分に大儀見優季がゴールを挙げ、1-0と勝利した。
試合後の会見でなでしこジャパンの佐々木則夫監督は、「やはりイタリアは非常にいいチーム。1点差という拮抗した試合で、最後の最後まで緊張感があった」と振り返った。
6月にカナダで開幕する女子ワールドカップに向け、24日のニュージーランド女子代表戦に続いて2連勝。「準備にあたって、最後の最後まで緊張感を持ってピッチでプレーすることがいい環境。そういう意味では勝ち切れて弾みがついた」と、2試合連続の1-0での勝利についてコメントした。
「攻守に渡ってやろうとしていることは表現していた。あとは簡単なミス、精度を含めて非常に参考になる、次に繋がるゲームを選手たちはやってくれた」という指揮官は、「シュートがない」とも口にする。「ゴール前で細かいコンビネーションはあるが、やはりカットインして、『人を見るのではなくて、ゴールを見ろ』と。もっとミドルシュートも打っていい。余裕を持ってパスの選択をするより、『もっとシュートを狙えよ』というところをしっかりと意識していく」と語った。
「ミドルレンジなら十分に打てるプレーヤーが揃っているのに、ちょっと人を見て細かいプレーが多すぎた」と続けた佐々木監督。「シュート(の可能性)があるから、スルーパスが繋がる。これは大きな反省。課題として積み上げていく」と改善を誓った。
なでしこジャパンは、ワールドカップ・グループステージで、スイス(6月8日)、カメルーン(12日)、エクアドル(17日)と対戦する。