4月、浦和レッズジュニアとインテルアカデミー東京の選手たちによる合同練習が行われた[写真]=浦和レッズ
4年に一度、クラブの世界一を懸けて32チームが参加する新フォーマットとなり、6月15日に米国で開幕するFIFAクラブワールドカップ。日本勢としてこの大会に最多4度目の出場を果たす浦和レッズのジュニアの選手たちが、大会に先駆け、グループリーグで対戦するイタリアの名門、インテル・ミラノが東京で展開するスクールの選手たちと交流を持った。
合同練習にはインテル・ミラノの育成組織の指導者も参加し、日本語・イタリア語・英語が飛び交う国際色豊かな時間になった。栄えある大会に出場できるクラブだからこそ得られた世界との接点を、「さいたまと世界をつなげる」というクラブ理念の体現につなげていく有意義で貴重な取り組み。未来を担う育成年代の選手たちは異文化に触れ、何を感じ取ったのか――。

4月19日、東京都府中市の人工芝グラウンドでは浦和レッズジュニアのU11チーム・U10/U9チームと、インテルアカデミー東京の同年代の選手たちによる合同トレーニングが始まろうとしていた。総勢約50人の選手たちは、初めての体験を前に、誰もがワクワク感と緊張感を漂わせていた。

時間になり、選手たちは元気よくピッチの中央に集合。インテル・ミラノ育成組織のアンドレアコーチの指揮の下、浦和レッズとインテルの選手がミックスして4つのグループに分かれると、「浦和レッズコーチのメニュー」「インテルアカデミー東京コーチのメニュー」「インテル・ミラノアカデミーコーチのメニュー」「紅白戦」の4セクションを15分ずつローテーションしながら合計1時間ですべてを体験するという、スペシャルなプログラムがいよいよ始まった。
浦和レッズのセクションで実施したのは1対1のメニュー。ここでは城定信次コーチと中村祐也コーチが時折プレーを止め、相手をかわすためにはどんな工夫が必要かを選手自身に考えさせながらメニューを進行している。選手たちはボールの置き方やトラップ、フェイントなど思い思いの方法で1対1の勝負に挑み、わずか15分間でも最初と最後を比較すると動きの種類がどんどん増えていることが見て取れる。

インテルアカデミー東京のセクションで行われたのは、1メートルほどの幅で設置した2つのコーンの上にバーを置いて、コーンにもバーにも当てない正確なグラウンダーのパスを蹴るメニュー。意外に難しいこのメニューでは、制限時間内に正確なパスを何本蹴ることができたかを競わせることで選手たちが楽しみながら集中してボールを蹴る様子が見受けられた。

そして、選手たちがより真剣度と集中度を増していたのが、インテル・ミラノアカデミーコーチであるアンドレアコーチのセクションで行った4対4のメニューだ。
日本語の通訳が入るとはいえ、浦和レッズジュニアの選手たちにとってイタリア語による指導はやはり新鮮。それに加えてメニューの内容も、得点方法が3つある(コーンにボールを当てる、ドリブルで指定エリアまで運ぶ、指定のスペースでパスを受ける)という複雑なルールとあって、最初はなかなかうまくいかず苦労していた。ところがジュニア世代の選手の吸収力や成長力には目を見張るばかり。5分、10分と経つにつれて徐々に動きがスムーズになっていった。
また、この日初めて会った選手たちがボール一つでコミュニケーションを取っていく様はサッカーが持つ力をあらためて教えてもらうような光景だった。そして、短時間で感性を共有している様子は実に頼もしかった。

紅白戦までたっぷりトレーニングをしたあとは、全員でキックターゲットに挑戦して全プログラムが終了。それでもまだまだ体を動かしたい選手たちは思い思いの場所に散ってシュートを打ったり、初めて会ったコーチとすっかり仲良くなってボールを蹴り合ったり、最後まで充実した時間を過ごしていた。

後片付けを終えたあと、浦和レッズジュニアの選手に感想を聞いた。5年生のつかさくんは、「インテル・ミラノの4対4は、やっているうちに“こっちのゴールの仕方を目指したほうがいい”など、だんだんと考え方がわかってきた」と目を輝かせていた。同じく5年生のすばるくんは「日本と違う国のイタリアのメニューを初めてやって、いい経験ができた」とこちらも笑顔だ。「将来はプロになってみんなから憧れてもらえるような選手になりたい」と言うつかさくんも、「みんなで力を合わせて大会でいい成績を出したい。いつも声を掛け合って助け合っていきたい」と語るすばるくんも共に、「きょうの経験をこれからに生かしていけると思う」と胸を張っていた。

浦和レッズジュニアU11チームの城定コーチはこのように語る。「ジュニア年代には世界を見ること、知ることのできるこのような交流は特に大事。初めて会った子と一緒にサッカーをするのは緊張もあっただろうが、一緒にボールを蹴ればすぐに打ち解けられるのがサッカーの良さだし、選手たちはそういったものも感じ取れたのではないかと思う。普段聞き慣れないイタリア語や英語での異文化交流は僕個人としてもうれしかったですし、今回の合同セッションでは、インテルのメソッドやフィロソフィーを基にさまざまなことを伝えてもらったので、選手がそこから何かを感じ取ってくれればいいなと思う」

今回の合同セッションで未来を担う子どもたちがイタリアの文化に触れたことは、さいたまという地域に国際的な視野を持ち込むことにつながるはず。そして、「FIFAクラブワールドカップに出場する」という貴重な機会をトップチーム同士の試合だけにとどめず、育成年代が世界と出合うための場へと広げられたことは、将来的により大きな価値へつながっていくに違いない。目先の成果にとどめず、時間を重ねることでより意義が深まっていくであろう今回の取り組み。そこには、浦和レッズと国際社会や地域社会との結びつきを強め、選手たちが社会の中で成長し、貢献していく姿がにじみ出ているようだった。


なお、浦和レッズとインテル・ミラノは合同トレーニング以外にも特別なプログラムを実施。4月14日にはレッズランドでインテル・ミラノのレディースチームでプレーした三橋眞奈氏と三菱重工浦和レッズレディース安藤梢選手のユニフォーム交換を行った。

また、インテルアカデミー東京の選手たちは合同トレーニングに先駆けて4月16日の浦和レッズ対京都サンガF.C.戦を埼玉スタジアムで観戦した。中学2年生のリクくんは「埼玉スタジアムは初めて。たくさんの声援がある中でのサッカーの雰囲気を楽しんで、スタンドの歓声を心に残したい。僕は中盤の選手なのでマテウス サヴィオ選手をしっかり見たい」と語っていた。また、6年生のひであきくんは「選手の動きを観察しに来ました。僕はFWなのでFWの選手をしっかり見ます」と高い意識を示していた。
文=矢内由美子

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By サッカーキング編集部
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