土曜唯一のJ1は痛み分け…柏は逆転の1点が奪えず4位に後退、追いつかれた新潟は19位のまま

　2025明治安田J1リーグ第12節が26日に行われ、柏レイソルとアルビレックス新潟が対戦した。

　柏は直近6試合無敗で前節2位に浮上。今季2度目の連勝で首位京都サンガF.C.との勝ち点差「1」を維持したいところだ。一方、降格圏の19位に沈む新潟は3試合ぶりの白星を目指し、敵地『三協フロンテア柏スタジアム』に乗り込んだ。

　開始14分、新潟にビッグチャンスが訪れる。敵陣中央でのボール奪回から速攻に転じ、長谷川元希がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。小見洋太がキッカーを務めると、独特の小刻みステップから相手GKの逆を突いて先制点をもたらした。

　柏は新潟のプレスに苦しみ、効果的なビルドアップできない時間が続く。それでもサイドを起点とする攻撃にシフトし、32分に試合を振り出しに戻す。右サイドから運んだ久保藤次郎がボックス内へ縦パスを供給し、反応した山田雄士がワンタッチで中央へ折り返す。渡井理己が左足を振り抜くと、相手GKは一歩も動けず、鋭い一撃がゴール右下に吸い込まれた。

　その後は柏のペースで試合が進んだものの、いくつかの決定機で仕留めきれず。試合は同点で折り返す。後半は一進一退の攻防。新潟は途中出場のダニーロ・ゴメスを中心にチャンスを作り出していくが、決定力に欠いて勝ち越し点が奪えない。

　試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。柏は4位に後退し、新潟は19位のままとなった。次節は29日に行われ、柏は敵地で名古屋グランパスと、新潟は敵地でサンフレッチェ広島と対戦する。

【スコア】
柏レイソル　1－1　アルビレックス新潟

【得点者】
0ー1　14分　小見洋太（新潟）
1－1　32分　渡井理己（柏）