均衡を破った俵積田晃太 [写真]＝金田慎平
2025明治安田J1リーグ第12節が25日に行われ、FC東京とガンバ大阪が対戦した。
今季3度目の「THE国立DAY」では、FC東京とG大阪がサッカーの聖地『国立競技場』で激突。前者はリーグ戦で2月を最後に白星がなく、前節終了時点での成績は2勝4分5敗。順位も降格圏の18位に沈んでおり、クラブとして相性の良い『国立競技場』で、この悪い流れを断ち切りたい。
後者のG大阪は、前節終了時点で4勝2分5敗を記録。勝ち点「14」を獲得し、12位につけているが、リーグ戦直近5試合で見るとわずか1勝と、こちらも現在の状況が良いとは言い難い。第4節東京ヴェルディ戦（○1－0）を最後に、敵地での白星がないが、苦手とするアウェイの地で浮上のきっかけを掴めるか。
そんな両者によるゲームで、序盤からゴールを脅かしたのはFC東京。マルセロ・ヒアン、遠藤渓太、佐藤恵允らが次々とフィニッシュシーンを作り出すが、GK一森純の守るゴールを打ち破ることはできない。
するとG大阪は22分、イッサム・ジェバリの最前線でのボールキープから、敵陣へ押し込んだ状況を作り出すと、ピッチ中央付近でボールを受けた鈴木徳真が背後を突くスルーパスを供給。タイミング良く抜け出した半田陸が、GK野澤大志ブランドンを引きつけてマイナス方向へ折り返すと、イッサム・ジェバリのシュートはジャストミートしなかったものの、ゴールに吸い込まれる。だが、オフサイドポジションにいた半田がFC東京の安斎颯馬のランニングコースに入っていたと判断され、OFR（オンフィールドレビュー）を経てオフサイドの判定。ゴールは認められない。
結局、前半に得点が生まれることはなく、スコアレスで後半へ折り返す。立ち上がりの49分にはG大阪がチャンスを作り出し、満田誠の蹴ったフリーキックに、イッサム・ジェバリがフリーで反応したものの、ここはジャストミートできず。その後もG大阪が攻め込む構図となったが、均衡は破れない。
対するFC東京は74分、敵陣でルーズボールを回収した佐藤がドリブルでペナルティエリアへ侵入し、右足を振ったが、GK一森が立ちはだかる。
このまま試合は終盤に突入したが、このままでは終わらなかった。86分、FC東京は自陣でボールを奪ったところから、小泉慶からのパスを受けた俵積田晃太が反転し、左サイドをドリブルで持ち運ぶ。ペナルティエリア内まで入ると、カットインで相手の間を抜けていき、最後は右足でネットを揺らす。途中出場していた俵積田がようやく今季初得点を奪い、土壇場でFC東京が先制した。
このゴールで勢いに乗ったFC東京は90分、高宇洋がペナルティエリア手前から見事なミドルシュートを叩き込み、勝利を決定付ける追加点をゲット。さらに後半アディショナルタイムには、敵陣でのパスワークで、高と俵積田のホットラインからオウンゴールが生まれ、ダメ押しの3点目も決めてみせた。
試合はこのままタイムアップ。86分までスコアレスだったゲームとは思えないスコアで、FC東京が第3節名古屋グランパス戦以来、9試合ぶりの白星を記録。対するG大阪は、3試合ぶりの黒星を喫した。
次節は29日に行われ、FC東京は清水エスパルスと、G大阪は京都サンガF.C.と、それぞれホームで対戦する。
【得点者】
1－0 86分 俵積田晃太（FC東京）
2－0 90分 高宇洋（FC東京）
3－0 90＋4分 オウンゴール（FC東京）
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By サッカーキング編集部
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