今季初の“東京ダービー”はドロー決着…試合終了間際にトレヴィザンが同点弾！

　2025明治安田生命J1リーグ第8節が2日に行われ、東京ヴェルディとFC東京が対戦した。

　ホームの東京Vはシーズン開幕から連敗を喫したものの、その後はリーグ戦5試合で2勝2分1敗と復調の兆しが見えている。対するFC東京は、開幕3試合で2勝と好スタートを切ったが、直近のリーグ戦4試合を通して無得点。今シーズン初の“東京ダービー”は、対照的な両者の激突となった。

　試合は、FC東京が立ち上がりからボールを支配し、サイドを活用しながら敵陣に迫っていく。対する東京Vは、ミドルで守備を構えながらチャンスをうかがった。均衡が破れたのは20分、東京VがCKを得ると、キッカーを務めた山見大登がインスイングのボールをニアサイドに供給。これを林尚輝がヘディングで叩き込み、東京Vに先制点をもたらした。

　FC東京は23分、俵積田晃太がボックス内で決定機を迎えたが、GKマテウスが素晴らしい反応を見せ、シュートは枠に阻まれた。その後も1点を追うFC東京がボールを保持する時間が続くと43分、高宇洋のロングパスから佐藤恵允が同点弾を流し込み、1－1でハーフタイムを迎えた。

　両チームともに選手交代を行わず後半開始。52分、GK野澤大志ブランドンがパスの出しどころを探している間に染野唯月がプレスを掛けてボールを奪い、そのままゴール。東京Vが勝ち越しに成功する。しかし89分、FC東京もエンリケ・トレヴィザンがヘディングでゴールを奪い、土壇場で試合を振り出しに戻した。

　試合はそのまま2－2で終了。昨シーズン、2試合ともにドローだった東京ダービーは、またしても引き分けという決着に終わった。

　次節は6日に行われ、東京Vはアウェイで横浜F・マリノスと、FC東京はアウェイでファジアーノ岡山とそれぞれ対戦する。

【スコア】
東京ヴェルディ　2－2　FC東京

【得点者】
1－0　20分　林尚輝（東京V）
1－1　43分　佐藤恵允（FC東京）
2－1　52分　染野唯月（東京V）
2－2　89分　エンリケ・トレヴィザン（FC東京）