決勝ゴールを挙げたFC東京の木本恭生 [写真]=三浦誠
2024明治安田J1リーグ第17節が31日に行われ、サガン鳥栖とFC東京が対戦した。
J2降格圏一歩手前の17位に沈む鳥栖は、前節名古屋グランパスに0-2で敗れ、3連勝を逃した。下位から脱出するためにも今節はホームで勝ち点「3」の獲得を目指す。対する10位FC東京はリーグ戦で直近4試合白星から遠ざかっており、適地と言えど白星を掴みたいところだ。両チームは22日に行われたYBCルヴァンカップ・1stラウンド3回戦で激突し、PK戦の末にFC東京が勝利。9日ぶりの再戦はどちらに軍配が上がるだろうか。
序盤から両チームが攻め合う展開に。鳥栖は横山歩夢や河原創、FC東京は俵積田晃太や仲川輝人の突破からシュートチャンスを作っていく。迎えた11分、FC東京は右CKのこぼれ球を競り合った高宇洋がヘディングでボックス内右へ送る。これを受けた木本恭生が右足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーを叩いてネットを揺らした。一時はオフサイドの判定が下されるも、VARの結果ゴールが認められ、アウェイチームが先手を取った。
23分、鳥栖陣内の右サイド深くにロングフィードが送られると、長沼洋一のGKパク・イルギュへのバックパスが乱れ、ボックス内にボールがこぼれる。これを松木玖生が難なく蹴り込みネットを揺らすも、長いVAR確認の結果オフサイドがあったとして得点は取り消された。鳥栖は39分、敵陣右サイドで細かくパスを繋ぎ、手塚康平がファーサイドへ柔らかいクロスを供給。これに横山が合わせるも、シュートはGK野澤大志ブランドンがライン上でブロックした。
その後はFC東京がやや優勢に試合を進め、前半は0-1での折り返しとなった。
後半の立ち上がりは両チームが攻め合う展開となる。FC東京は荒木遼太郎や俵積田、鳥栖はマルセロ・ヒアンや横山を起点にチャンスを作るも、いずれもゴールネットを揺らすまでには至らない。鳥栖の攻撃を凌ぎつつ追加点を狙うFC東京は65分に選手交代。仲川を下げて約2カ月ぶりの実戦復帰となる中村帆高を投入した。74分、FC東京は左サイドを駆け上がった松木がボックス内左へ侵入し左足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。
78分にはFC東京に決定機。敵陣右サイドで細かくパスを繋ぎボックス内左へ送ると、これを収めたバングーナガンデ佳史扶が中央へ折り返し、途中出場のディエゴ・オリヴェイラが合わせる。しかし、ダイレクトで放たれたシュートは枠を外れ、追加点とはならなかった。何としても1点を返したい鳥栖は82分、横山の左からのクロスにM・ヒアンが頭で合わせたが、バングーナガンデ佳史扶のブロックに阻まれ枠を外れる。
終盤にかけては鳥栖が攻勢を強めるも、最後までゴールネットを揺らすことができず。試合はこのまま終了し、9日ぶりの再戦を制したFC東京がリーグ戦5試合ぶりの白星を飾った。次節は6月16日に行われ、鳥栖はアウェイでアビスパ福岡と、FC東京はホームでジュビロ磐田と対戦する。
【得点者】
0-1 11分 木本恭生(FC東京)
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By サッカーキング編集部
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