関根貴大が2試合連続弾、今日は2ゴール! [写真]=兼子愼一郎
明治安田生命J1リーグ第12節延期分が28日に行われ、浦和レッズと湘南ベルマーレが対戦した。
浦和がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦していた関係で後ろ倒しの開催となった一戦。現在、浦和は明治安田生命J1リーグで7戦無敗をキープしているものの、3勝4分とドローの試合が少なくない。引き分けた4試合のうち3試合はスコアレスドローとなっており、ゴールへの道筋の確立が求められている状況だ。一方の湘南は4月1日に行われた第6節のガンバ大阪戦を最後に明治安田生命J1リーグでの白星がない。現在は11戦未勝利、2連敗中となっており、4日前に行われた第18節サガン鳥栖戦では0-6と大敗を喫した。まずは白星を掴み、チームとして自信を取り戻した上でスタイルの浸透に取り組みたいところだ。
浦和は4日前に行われた第18節川崎フロンターレ戦からスターティングメンバー4名を変更。興梠慎三、関根貴大、酒井宏樹がスタメンに復帰した。状態が心配されていた明本考浩と荻原拓也は欠場し、大畑歩夢が今季のリーグ戦で初スタメンを飾っている。対する湘南は鳥栖戦から5名を入れ替え。町野修斗と永木亮太が先発復帰を果たし、大野和成と山田直輝は今季リーグ戦2度目の先発出場に。ゴールマウスはソン・ボムグンが守る。
試合は立ち上がりから浦和が積極的にゴールへ迫る。1分、敵陣でのボール奪取から関根が右のスペースへ繋ぐと、大久保智明が左足でペナルティエリア中央へ折り返し。最後は安居海渡が右足で狙ったものの、ここはGKソン・ボムグンが立ちはだかった。その後立て続けに伊藤敦樹と大久保がフィニッシュまで持ち込んだものの、ゴールとはならない。
対する湘南は7分、山田とのパス交換で左サイドを破った杉岡大暉がペナルティエリア左の深い位置に侵入。マイナスへの折り返しを受けた町野は寄せてきた岩尾憲をキックフェイントでかわし、右足でシュートを狙ったが、アレクサンダー・ショルツのブロックに阻まれた。
試合が動いたのは20分。敵陣へ押し込む時間が続いた浦和は、自陣最終ラインでボールを持った岩尾がロングフィードを送る。タイミング良くスペースに飛び出した大畑が巧みなタッチで持ち出し、中央へ折り返すと、走り込んでいた興梠がダイレクトで押し込んだ。浦和がホームで幸先良く先手を取っている。
その後も浦和が数多くのチャンスを作りながら、湘南はGKソン・ボムグンを中心とした守りで追加点を与えない。32分には左サイド高い位置で得たフリーキックにて、杉岡がGK西川周作の隙を突いて直接狙ったものの、惜しくもサイドネットに嫌われる。前半はこのまま浦和の1点リードで終了した。
後半に入ると湘南が試合を振り出しに戻す。53分、ペナルティエリア手前右寄りのスペースで前を向いた小野瀬康介がアーリークロスを狙うと、山本脩斗の折り返しからゴール前で混戦が生まれる。クリアボールを拾った杉岡が左足でクロスボールを送ると、ニアサイドに飛び込んだ大橋祐紀が頭で合わせた。負傷に泣かされていた大橋の開幕戦以来となるゴールで、湘南が同点に追い付いた。
ホームで同点弾を許した浦和だったが、61分に反撃へ。伊藤からのパスを受けた関根が切り返しでペナルティエリア左に侵入し、2つのフェイントで寄せてきた相手をかわしていく。右足を振り抜くと、狙い澄ました一撃は右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。続く65分には組織化された守備からボールを奪うと、安居が持ち運んで右サイドへ渡す。大久保がサイドを駆け上がってマイナス方向へ送ると、遅れて入ってきた関根が冷静に流し込んだ。前節も得点を決めた関根の2ゴールで、浦和が勝利を手繰り寄せた。
後半アディショナルタイムにはゴール前で相手のクリアボールが流れたところをホセ・カンテが狙い、ダメ押しの4点目をマーク。試合はこのままタイムアップを迎えた。ドローゲームが3試合続いていた浦和は4試合ぶりの白星を手にし、無敗試合数を「8」まで伸ばすことに。首位を走る横浜F・マリノスとの勝ち点差を「6」まで縮めた。対する湘南はこれで12戦未勝利。3連敗と苦しい状況が続いている。
両チームにとって次回の明治安田生命J1リーグは次の週末に予定されている。浦和は7月1日に敵地で鳥栖と対戦。湘南は2日に横浜FMとのアウェイ戦に臨む。
【得点者】
1-0 20分 興梠慎三(浦和レッズ)
1-1 53分 大橋祐紀(湘南ベルマーレ)
2-1 61分 関根貴大(浦和レッズ)
3-1 65分 関根貴大(浦和レッズ)
4-1 90+2分 ホセ・カンテ(浦和レッズ)
By サッカーキング編集部
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