名古屋が札幌から逃げ切り2連勝！　ユンカーが開始27秒で先制弾、決勝点はマテウス

　明治安田生命J1リーグ第15節が27日に行われ、北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスが対戦した。

　3連勝で上り調子の7位札幌が、3位名古屋に挑んだ注目の一戦。開始27秒にいきなり試合が動く。名古屋が相手のミスパスを中盤で回収し、速攻に展開。永井謙佑が相手DFの背後のスペースにボールを流すと、キャスパー・ユンカーが抜け出す。ユンカーは相手GKとの一対一を制し、左足でボールをゴールへと流し込んだ。

　幸先よく先制した名古屋は札幌にボールを持たせてブロックを敷きながら、カウンターで追加点を狙う戦法に。前半のうちに次の1点は生まれず、名古屋の1点リードで折り返す。

　札幌はハーフタイムで菅大輝に代えてルーカス・フェルナンデスを投入。後半立ち上がりから積極的な姿勢を見せる。46分、金子拓郎がペナルティエリア右からゴール左上を狙うが、ややコースが甘く相手GKランゲラックに処理される。48分には福森晃斗のフリーキックにL・フェルナンデスが頭で合わせたが、これもランゲラックに防がれた。

　札幌が押し込む中、55分に名古屋が追加点を獲得する。森下龍矢が米本拓司とのワンツーパスで左サイドを切り裂き、深い位置から低く速いクロスを供給。ボックス内のマテウス・カストロが合わせてゴールに押し込んだ。

　苦しい展開となった札幌は、69分に絶好機が訪れる。ペナルティエリア手前から味方が浮き球のスルーパスを供給。反応した宮澤裕樹がヘディングシュートを放ったが、わずかに枠の上へと外れてしまった。75分には金子が角度のないところから左足アウトサイドキックでゴール右上を狙ったが、これもランゲラックの牙城を崩すことはできない。

　85分、札幌が1点を返す。すばやいパス交換で名古屋の守備陣形を崩し、小柏剛がペナルティエリア右からグラウンダーで折り返す。ボックス中央でうまくボールを収めた金子は、2タッチ目で右足一閃。ボールは左ポストにも当たってゴールに吸い込まれた。

　最後までボールを握った札幌だったが、2点目は遠く。試合はこのまま終了し、札幌は4試合ぶり黒星、名古屋は2連勝となった。次節は6月3日に行われ、札幌は敵地で柏レイソルと、名古屋はホームでセレッソ大阪と対戦する。

【スコア】
北海道コンサドーレ札幌　1－2　名古屋グランパス

【得点者】
0－1　1分　キャスパー・ユンカー（名古屋）
0－2　55分　マテウス・カストロ（名古屋）
1－2　85分　金子拓郎（札幌）