退任となった相馬直樹監督 [写真]=兼子愼一郎
大宮アルディージャは19日、トップチームの相馬直樹監督の退任と、原崎政人ヘッドコーチの新監督就任を発表した。
現在51歳の相馬監督は現役時代に鹿島や東京ヴェルディ、川崎フロンターレでプレー。現役引退後はFC町田ゼルビアや川崎Fで監督を務め、U-20日本代表やモンテディオ山形などでもコーチを歴任した。2020シーズンに鹿島のトップチームコーチに就任すると、ザーゴ前監督の解任に伴い、2021年4月から鹿島の監督に就任し、2021シーズン限りで退任。2022年5月に大宮の監督に就任すると、低迷していたチームを立て直し、残留へと導いた。
これに伴い、昨年11月に契約を更新していた相馬監督だが、今シーズンは開幕から低迷。明治安田生命J2リーグ第16節終了時点で4勝1分け11敗の勝ち点「13」にとどまり、17日に行われたいわきFCとの直接対決に1-2で敗れたことで最下位に転落していた。
退任が決定した相馬監督は大宮のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「このたび、大宮アルディージャトップチーム監督の任を解かれることとなりました。昨年5月に就任してから熱く戦えるチームへの変革を目指して来ましたが、結果がなかなか伴わず、期待に添えぬままこの日を迎えることになってしまったのは残念です。苦しい時期の方が多かった一年間でしたが、そうしたなかでも私を信じて一緒に戦ってくれた選手、チームスタッフ、そしてファン・サポーターの皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。残りのシーズン、選手たちの活躍とチームの勝利を心より願っています。ありがとうございました」
そして、現在48歳の原崎氏は現役時代に大宮やベガルタ仙台などでプレー。引退後は大宮や仙台でのコーチを経て、大宮、V・ファーレン長崎、仙台でのヘッドコーチを歴任し、仙台では2021年11月から翌年9月まで監督も経験した。今シーズンから大宮で再びヘッドコーチを務めていた。
新監督就任が決定した原崎氏は以下のようにコメントしている。
「このたび、監督に就任いたしました、原崎政人です。大宮アルディージャにかかわるすべての皆さまには、J2リーグ最下位という辛く悔しい思いをさせてしまい、大変申し訳ありません。大宮アルディージャ創立25周年という節目のシーズンを、この状態のまま続けるわけにはいきません。現状を打開するべく、早急にチームの底上げをし、残り2/3のゲームを一丸となって総力戦で戦い切ります。大宮アルディージャファミリーの皆さまには、『サッカーは楽しい』『また次も観たい』と思ってもらえるように、必ず強いチームに成長させます。勝点を積み上げ、着実に力をつけたその先に、プレーオフ圏内・J1昇格を目指したいと思います。ファン・サポーター、パートナー企業、ホームタウンの皆さまからの後押しに、いつも本当に感謝しております。どうかこれからも応援をよろしくお願いいたします」