退任したネルシーニョ前監督 [写真]=清原茂樹
柏レイソルは18日、ネルシーニョ前監督からの挨拶として退任した同監督のメッセージを発表した。
柏は17日、ネルシーニョ前監督と双方合意の上で退任という結論に至ったことを発表。後任として井原正巳ヘッドコーチが新監督に就任することが決定している。
退任が発表された際にはネルシーニョ前監督のコメントは発表されていなかったが、今回改めて「この書面を以って、自身監督としてのキャリアにおけるもう一つのサイクルにまた終わりが訪れたことをお伝えします」と声明が発表された。
「これまでの年月は、さまざまな挑戦や闘いと向き合ってきた実に素晴らしい時間でした。我々は勝つ時も、引き分ける時も、悔しくも敗戦を喫する時もありましたが、これまで数多くの障害を共に乗り越えてきました。私にとって何より大切なものは、このクラブで過ごした素晴らしい仲間との思い出であり、これからもずっと私の心の中で生き続けていくことでしょう」
「強化部、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、フィジカルスタッフ、この素晴らしい私の人生に出演してくれたすべての選手たち、そして勝利を求め、常に我々の後押しをしてくれたファン・サポーターの皆様に感謝します。これからも私の後を継ぎ行く人々の成功を心から祈っていますし、柏レイソルが偉大なチームであり続けることをいつも願っています。最高の思い出を持ち帰り、心からの敬意と感謝を残し、皆様の幸せと平和と愛を祈っています。VITÓRIA!!!!!!!永遠に!!!!!!!」
現在72歳のネルシーニョ前監督は母国ブラジルで指導者キャリアをスタートさせた。1994年に初来日を果たし、ヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)のコーチに就任。その後は母国クラブやチリのクラブ、さらには名古屋グランパスを経て、2009年7月より柏を率いることに。同シーズンはJ2降格の憂き目を見たものの、翌シーズンにJ2優勝を果たすと、続く2011シーズンにはクラブを史上初のJ1優勝へと導いた。昇格1年目でのJ1優勝は史上初の快挙だった。
2014シーズン限りで柏の指揮官を退任すると、2015シーズンから2017シーズン途中まではヴィッセル神戸を率いて、母国スポルチを経て2019年より再び柏の監督に就任。当時J2に沈んでいた柏を1年でのJ1復帰へ導いた。2020シーズンにはJリーグYBCルヴァンカップでの決勝戦進出に貢献。しかし、今季の明治安田生命J1リーグでは開幕から6試合未勝利と苦しい状況が続き、第13節終了時点では2勝5分6敗の勝ち点「11」で16位に沈み、得点数はリーグワーストの「8」となっていた。
By サッカーキング編集部
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