70分に先制点を決めた鳥栖の長沼洋一 [写真]=兼子愼一郎
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)により延期されていた、明治安田生命J1リーグ第10節が10日に行われ、浦和レッズとサガン鳥栖が対戦した。
現在リーグ戦7試合負けなしと好調の浦和がホームに鳥栖を迎えACL優勝後、初のリーグ戦へ臨んだ。
一進一退の攻防が続くなか、前半は両チームGKの活躍が光る。16分に、鳥栖が浦和陣内へ侵入すると、西川潤が中央へ走り出した菊地泰智へパス。そのまま菊地がドリブルで持ち運び、左足で強烈なミドルシュートを放つが、浦和GK西川周作が右手一本でビックセーブを見せる。
28分にも、鳥栖が深い位置でスローインを獲得すると、藤田直之がロングスローを投げ入れる。これに田代雅也がニアで合わせるが、GK西川が今度は左手一本で防いだ。
対する浦和も39分、鳥栖のクリアボールを拾った大久保智明が、ペナルティエリア手前から左足で低い弾道のシュートを放つ。これを鳥栖GK朴一圭が弾き、こぼれ球にアレックス・シャルクが反応するも、再び朴一圭が防いだ。
後半は、両チームの固い守備により、停滞した時間が続いたが、試合を動かしたのは鳥栖だった。70分に、相手陣内で浦和のパスをカットすると、ワンツーで突破した菊地が浅いエリアからクロスを上げる。一度はマリウス・ホイブラーテンにクリアされるも、セカンドボールを拾った長沼洋一がぺナルティエリア外から左足を一閃。貴重な先制点を奪った。
リードを得た鳥栖の勢いは止まらない。75分、高い位置からハイプレスを仕掛けると、途中投入された小泉佳穂のミスを誘発。パスカットした河田篤秀から手塚康平へボールが渡り、冷静にシュートを流し込んで浦和を突き離した。
終了間際の90+1分には、浦和も決定機を作る。FKから岩尾憲がペナルティエリア内へ、ロングボールを供給。ホイブラーテンが競り勝つと、興梠慎三が胸で落とし、明本孝浩がゴール正面からダイレクトで右足を振り抜くが、シュートは枠を大きく外れてしまった。
試合はそのまま終了し、0-2でサガン鳥栖が勝利。浦和は第2節・横浜FM戦以来の敗戦となり、サガン鳥栖は3試合ぶりの勝利となった。
次節、浦和は14日にホームでガンバ大阪と、鳥栖は同日に敵地でアビスパ福岡と対戦する。
By サッカーキング編集部
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