鹿島が今季2勝目をゲット！　藤井智也のゴールなどで横浜FCを撃破

　2023シーズンの明治安田生命J1リーグ第3節が4日に開催され、横浜FCと鹿島アントラーズが対戦した。

　今季2シーズンぶりのJ1復帰を果たした横浜FCは、ここまで1分1敗。この第3節で、復帰後の初勝利を目指す。鹿島はここまでの2戦で1勝1敗。前節は川崎フロンターレ相手に終了間際で逆転を許し、悔しい敗戦に。今節は2試合ぶりの勝利を目指してアウェーに乗り込む。

　試合は9分で動く。鹿島は左から攻撃を展開し、これは相手守備陣に跳ね返されるものの、そこから二次攻撃。この攻撃でテンポよくパスを繋ぐと、最後は藤井智也が落ち着いて流し込み、今日も鹿島が早い時間に先制。藤井は今季初ゴールとなった。

　13分には安西幸輝が惜しいチャンスを迎え、15分にも樋口雄太の際どいフリーキックなど多彩な攻撃を繰り出し、セカンドボールをことごとく拾い続けるなど、リードする鹿島が序盤の主導権を握る。横浜FCは鹿島のプレッシングを突破出来ず、自陣に押し込まれる展開が続く。

　だが22分、スローインの流れから山根永遠が素晴らしい斜めのランニング。安西の前に入ると、ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。これを“エース”小川航基が決め切り、同点に追いついた。苦しい状況の中、タイスコアに戻す価値ある今季3得点目となった。

　同点になって以降、横浜FCもボールを握ることが出来るようになり、落ち着きを取り戻した。しかしながら、38分に鹿島は一瞬のスキをつき、裏に抜け出した常本佳吾のパスが最後はンドカ・ボニフェイスに当たってオウンゴールに。鹿島が再び1点を勝ち越す。

　前半はこのまま1－2で終了。鹿島がリードを持って折り返した。

　後半開始早々の48分、鹿島が横浜FCゴールに襲い掛かる。最後は開幕から2試合連続ゴールの知念慶がシュートを放つが、枠は捉えられなかった。53分にも左サイドから藤井がカットインでゴールに迫った。55分には右サイドで作り、樋口のグラウンダーのクロスが流れてきたところを藤井が仕留めたが、直前のオフサイドで取り消された。

　65分にも右サイドで攻撃を展開し、佐野海舟のクロスからピトゥカが左足で流し込みに行くも、枠の左へと外れた。69分には佐野が良い切り返しから左足で巻いたシュートを打つ。後半の中盤までは、鹿島がサイド攻撃を中心に主導権を握る展開になっている。

　75分にはようやく横浜FCにもチャンス。途中出場の林幸多郎がグラウンダーのパスを送り、ゴール前の長谷川竜也の足元に転がる。これを長谷川が狙うも、相手DF植田直通のブロックに阻まれた。

　89分にはコーナーキックの流れから、ピトゥカが鋭く落ちるシュートを打つも、左ゴールポストにヒット。なかなか追加点を奪えない展開だったものの、90＋6分に途中出場のアルトゥール・カイキが左サイドからのクロスをダイレクトで打つ。右ポストにヒットしたボールは、相手GK永井堅梧の背中に跳ね返ってゴールに吸い込まれた。

　試合はこのまま終了。鹿島が2試合ぶりの勝利を掴み、勝ち点を「6」に伸ばした。一方で横浜FCは今季2敗目で、開幕3戦未勝利となった。

　次節、横浜FCは12日にアウェーでFC東京と対戦。鹿島も12日にホームでアビスパ福岡と対戦する予定となっている。

【試合結果】
横浜FC　1－3　鹿島

【得点者】
0－1　9分　藤井智也（鹿島）
1－1　24分　小川航基（横浜FC／PK）
1－2　38分　オウンゴール
1－3　90＋6分　アルトゥール・カイキ

【スターティングメンバー】
（横浜FC）
永井堅梧（GK）；中村拓海、ンドカ・ボニフェイス、岩武克弥、橋本健人（72分→林幸多郎）；ユーリ・ララ（72分→井上潮音）、三田啓貴；山根永（62分→山下諒也）、長谷川竜也（84分→伊藤翔）、坂本亘基（HT→カプリーニ）；小川航基

（鹿島）
早川友基（GK）；常本佳吾、植田直通、関川郁万、安西幸輝；ディエゴ・ピトゥカ、佐野海舟（79分→仲間隼斗）、樋口雄太（69分→土居聖真）；藤井智也（79分→アルトゥール・カイキ）、鈴木優磨（90＋4分→広瀬陸斗）、知念慶（79分→染野唯月）