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川崎Fの鬼木監督、開幕戦で見えた収穫と課題を明かす「これからもチャレンジさせたい」

2023.02.18

川崎Fを率いる鬼木達監督 [写真]=金田慎平

 2023シーズンの明治安田生命J1リーグ第1節が17日に開催され、川崎フロンターレ横浜F・マリノスに1-2で敗れた。試合後、川崎Fを率いる鬼木達監督が試合を振り返った。

 鬼木監督は「多くのサポーターが集まってくれたことに感謝しています」と本拠地『等々力陸上競技場』を埋め尽くしたファン・サポーターへの感謝を述べた後、「昨年のチャンピオンと戦いましたけど、チャレンジャー精神を持って選手たちは選手たちは挑んでくれたと思います」と試合を振り返った。「自分のやって欲しいプレーは数多く出してくれましたので、そういう意味ではこのゲームを勝たせてあげられなかったことに悔しい思いがあります。ここから下を向かずにやり続けることが重要だと思っています」と、悔しさを滲ませつつも前を向く重要性を口にしている。


 今季からビルドアップの形に変化を加えるなど、川崎Fは“王座奪還”を掲げる新シーズンに向けて新たなチャレンジを行ってきた。この試合では立ち上がりの失点直後から徐々にポジションを修正。1点ビハインドで迎えた19分、DF山根視来の内側に入るポジショニングとFW宮代大聖の引いた位置でのポストプレーが光り、DF佐々木旭のスルーパスからFW遠野大弥が決定機を迎えた。鬼木監督は「ずっとやってきたことだったり、どんな形でも相手を上回るために色んなことにチャレンジしている。選手たちの姿勢、怖がらずにゲームで出そうとする姿勢は良かった」と述べ、ミス絡みの失点直後でも新たな形にトライしたチームの姿勢を評価。「勝負の世界なので結果にはこだわりながらやらなきゃいけない」と話しつつも「(結果に関しては)自分が責任を取るところなので、これからもチャレンジさせたいなと思います」と語った。

 2点ビハインドで迎えた後半は横浜FM陣内に押し込み続けたが、得点は後半アディショナルタイムにMF橘田健人が記録した1点のみに。鬼木監督はチームに求めていた具体的なプレーについて「怖がらずに中央を含めてボールを動かしていくところ」と言及。「カウンターなのか握るのか。外なのか中なのか。そのような判断は徐々にチームとして研ぎ澄まされていったと思う」と手応えを明かしつつも、今後成長しなければならない点にも触れている。

「もっと厚みのある攻撃を繰り出すためには、サイドでの突破と起点と言いますか。そこの繰り返しができてくると、より相手の陣地に押し込んだ形でサッカーができる。最後のところで少しスピードが速いことによってボールがズレたり、選択肢が狭まったりといったところがあったと思います。ゴールに直結するための丁寧な動き、タイミング、質のところは今後も高めていきたい」

 また、鬼木監督は各選手の状態にも言及。プレシーズンに負傷し、開幕戦では前半45分間のみのプレーとなったMF家長昭博について、「今週は(トレーニングを)やりましたけど、ゲームはやれてないので。そういう意味ではぶっつけ本番みたいなところでした」と話した。「ケガの方も完全に回復したわけでなく少しずつというところだったので」と早めに交代した理由の1つは“時間制限”だと明かし、「その中でやれることはやってくれたかなと思います」と評価している。

 一方、左のセンターバックで先発したものの、負傷のため60分でピッチを後にしたDF車屋紳太郎については「ハムストリングかなと思っています。そこの状態は今後聞いてみないとわからない」と話した。

取材・文=榊原拓海

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