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【BEYOND ベスト8】2026年北中米W杯へ! 日本代表入りが期待される若手選手

2023.02.16

[写真]=Getty Images / J.LEAGUE

 明確にベスト8進出という目標を掲げて挑む、2026年のFIFAワールドカップ。今まで以上にハードルも上がっているからこそ、選手たちにも一層のレベルアップが求められる。今回は『次回大会で代表入りが期待される若手』という編集部からのオーダーを受けた中で、育成年代も含めて凄まじい成長を目の当たりにした選手たちをピックアップした。着実に描いてきた成長曲線をさらに伸ばしていけば、3年半後のW杯のピッチに立っていてもおかしくない5人をご紹介したい。

文=土屋雅史
写真=Getty Images、Jリーグ

DF 田中隼人

[写真]=Getty Images

生年月日:2003年11月1日(19歳)
身長・体重:188cm・80kg
出身地:千葉県
所属クラブ:柏レイソル

188センチで左利き。柏レイソルのアカデミーで磨いてきたビルドアップも、正確無比なフィードもお手の物。だが、この19歳が有する最大のストロングポイントは“やり抜くメンタル”だ。リーグデビューとなった昨シーズンのアウェイ・ヴィッセル神戸戦。さすがに緊張感は隠せず、いつもより細かいミスやボールロストが散見されたが、そんな些細なことでチャレンジ精神は失われない。得意なプレーと自負する味方への縦パスを飄々と狙い続け、それがチャンスに直結するシーンも。ネルシーニョ監督は次戦の京都サンガF.C.戦にも田中をスタメンに指名し、ピーター ウタカを相手に堂々と渡り合ったルーキーは、自身の価値を高めることに成功した。今年の3月に予選が、5月に本大会が控えているU-20W杯でも主力としての活躍が期待される逸材が、その世界との対峙をさらなる足掛かりにして、五輪代表やA代表へと駆け上がることも、ただの夢物語とは言い切れない。

開幕戦情報
2月18日(土)15時キックオフ
vsガンバ大阪 @三協フロンテア柏スタジアム
DAZNでライブ配信

MF 河原創

[写真]=J.LEAGUE

生年月日:1998年3月13日(24歳)
身長・体重:169cm65kg
出身地:熊本県
所属クラブ:サガン鳥栖

おそらくは2022年シーズンのJ2リーグで、MVPを獲得した小川航基(横浜FC)と並び、最も大きなインパクトを残した選手ではないだろうか。大木武監督のもと、独特のスタイルを貫いてJ1参入プレーオフまで進出するなど、旋風を巻き起こしたロアッソ熊本の不動の中盤アンカーとして、リーグ戦全42試合にフル出場。攻守のバランスを高次元で取り続けるだけではなく、12アシストを記録してアシスト王に輝くなど、数字の面でも他を圧倒すると、今シーズンからはサガン鳥栖へ移籍し、自身初のJ1に挑む。そもそもプロキャリアのスタートはJ3から。それからわずか3年間で着実にレベルアップを果たし、トップディビジョンまで辿り着いた成長の伸び幅を振り返れば、歴戦の兵と肌を合わせるステージは、そのポテンシャルを一層引き上げてくれるはず。正確さと意外性を兼ね備えたパスセンスがどれだけJ1で通用するのかは、とにかく楽しみだ。

開幕戦情報
2月18日(土)15時キックオフ
vs湘南ベルマーレ @駅前不動産スタジアム
DAZNでライブ配信

MF 川﨑颯太

[写真]=Getty Images

生年月日:2001年7月30日(21歳)
身長・体重:172cm・70kg
出身地:山梨県
所属クラブ:京都サンガF.C.

J2の舞台で大きな飛躍を遂げた2021年シーズンを経て、初めて挑んだ昨シーズンのJ1でもその真価を発揮。“ホールディングセブン”と称される中盤アンカーの位置で、もがき苦しみながらもチームの中心選手として活躍すると、パリ五輪へと繋がるU-21日本代表にもコンスタントに招集されつつある。もともとはヴァンフォーレ甲府の下部組織出身だが、自らの歩むべき道のイメージを明確に描き、京都サンガF.C.U-18への進路を選択したように、自信と謙虚さを携えながら、丁寧に力強く、未来を切り拓いてきた。数々の若い芽を一人前のサッカー選手に育て上げてきた曺貴裁監督も「遠藤航や齊藤未月のような選手になる可能性がある」と、一層のステップアップに期待しているとのこと。ここ2シーズンで重ねてきた成長を考えれば、21歳にしてキャプテンを任された2023年シーズンが、一気にその名を日本中へ知らしめる1年になる可能性も、決して低くない。

開幕戦情報
2月18日(土)14時キックオフ
vs鹿島アントラーズ @サンガスタジアム by KYOCERA
DAZNでライブ配信

MF 山本理仁

[写真]=Getty Images

生年月日:2001年12月12日(21歳)
身長・体重:179cm・73kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:ガンバ大阪

14歳の時に初めて招集されたU-15のカテゴリー以降、すべての年代別代表に選ばれ続けてきたエリートは昨年、ジュニアから12年間を過ごしてきた“ランド”に別れを告げ、大阪の地で勝負を懸ける決断を下した。本職はボランチを中心とした中盤ではあるものの、課題とされてきた守備面や逞しさの部分でも確実に成長を続けてきたこともあり、中山雄太(ハダーズフィールド)のようにその左足のキック精度と広い視野を生かして、左サイドバックで起用しても面白いかもしれない。東京ヴェルディユース時代の同期に当たる藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)は、パリ五輪でも同じポジションを争うライバルではあるが、一足先に山本がトップへと昇格していたため、ユースでボランチを組むことは叶わなかった(センターバックではコンビを組んだことも!)。W杯のピッチで藤田とドイスボランチで並ぶ日が来る未来を手繰り寄せる権利は、十分過ぎるほどにある。

開幕戦情報
2月18日(土)15時キックオフ
vs柏レイソル @三協フロンテア柏スタジアム
DAZNでライブ配信

FW 熊田直紀

[写真]=J.LEAGUE

生年月日:2004年8月2日(18歳)
身長・体重:181cm・79kg
出身地:福島県
所属クラブ:FC東京

そのプレーを目にすれば、18歳をこのラインナップに加えた理由も理解していただけるはずだ。スケール感は今シーズンのルーキーたちの中でも群を抜いている。趣味だという筋トレの成果もあってか、181センチに79キロという体格は、プロの中に混じっても見劣りするどころか、むしろ際立つほど。その上に左利きというスペックも乗ってくる。クラブの期待値も非常に高く、中学進学時にFC東京U-15むさしのスカウトを受け、福島から上京。昇格したU-18ではなかなか自身の特徴を発揮しきれなかったものの、昨シーズンは2種登録選手としてルヴァンカップも経験すると、プレミアリーグでは19試合19得点とその得点感覚が完全に開花。とんでもないゴールを披露し、見る者を唖然とさせたことも一度や二度ではない。高いレベルになればなるほど、その能力は引き出される。それがJ1であればなおさら。さらにその先には世界へと繋がる道が続いている。

開幕戦情報
2月18日(土)14時キックオフ
vs浦和レッズ @味の素スタジアム
DAZNでライブ配信

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