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J1王者・横浜FM、6度目の挑戦でスーパー杯初制覇! J2甲府のチャレンジ退ける

2023.02.11

横浜FMがスーパー杯を制した [写真]=金田慎平

 FUJIFILM SUPER CUP2023が11日に行われ、J1リーグ王者の横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が対戦した。

 30回目のスーパー杯は、15年ぶり2度目のJ1対J2に。6度目の出場で初優勝を目指す横浜FMは海外移籍のため旅立った高丘陽平に代わってオビ・パウエル・オビンナがゴールマウスに立ち、新加入の上島拓巳も最終ラインで先発。一方、初出場で初優勝を目指す甲府は、新加入のピーター・ウタカ、佐藤和弘、水野颯太、三浦颯太がスタメンで公式戦デビューを果たした。


 序盤は甲府が勢いを持って横浜FMを押す展開に。8分、コーナーキックのこぼれ球に反応した鳥海芳樹がペナルティエリアの外で左足を振り抜いたが、シュートは相手GKオビに防がれた。

 それでも、徐々に横浜FMがボールを支配する展開に。粘り強く守る甲府の守備に手こずるが、J1王者は30分に先制する。水沼宏太が中央に切り込んでからペナルティエリア右へパス。受けたアンデルソン・ロペスはワンタッチで折り返すと、ボックス中央に飛び込んだ永戸勝也がデコイとなり、ペナルティエリア左のエウベルがフリーでボールを受け取る。エウベルは冷静に相手GKとの一対一を制してゴールへと流し込んだ。

 追いかける展開となった甲府は、失点後もペースを乱さずに戦う。そして44分、エドゥアルド・マンシャのスルーパスに抜け出した鳥海芳樹がグラウンダーで折り返し、ボックス中央のウタカが合わせて押し込んだ。最初は鳥海のオフサイドを取られて得点が認められなかったが、VARとオンフィールドレビューによる確認を経て、同点ゴールが記録された。試合は1-1で折り返す。

 後半もボールを握る時間が続く横浜FMは、61分に勝ち越し成功。最終ラインからボールを持ち運んだ角田涼太朗のスルーパスにA・ロペスが抜け出し、左足一閃。これは左のポストを叩いたが、こぼれ球に反応した西村拓真が無人のゴールへと流し込んだ。

 横浜FMはその後も何度かチャンスシーンを作り出す。73分には途中出場のヤン・マテウスがカットインからゴール左上を狙う際どいシュートを放ったものの、相手GK河田晃兵の好セーブに阻まれて追加点とはならない。

 甲府は試合終了間際、コーナーキックの2次攻撃でE・マンシャがボレーシュートを突き刺したものの、オフサイドで得点は認められず。2-1で逃げ切りに成功した横浜FMが、“6度目の正直”で初めてスーパー杯のトロフィーを掲げた。

 2023シーズンのJリーグは、17日の川崎フロンターレvs横浜FMで開幕する。甲府は18日にモンテディオ山形との明治安田生命J2リーグ第1節をホームで戦う。

【スコア】
横浜F・マリノス 2-1 ヴァンフォーレ甲府

【得点者】
1-0 30分 エウベル(横浜FM)
1-1 44分 ピーター・ウタカ(甲府)
2-1 61分 西村拓真(横浜FM)

【スターティングメンバー】
横浜FM(4-2-1-3)
オビ・パウエル・オビンナ;上島拓巳、畠中槙之輔、角田涼太朗、永戸勝也;渡辺皓太、喜田拓也(84分 藤田譲瑠チマ);西村拓真(67分 マルコス・ジュニオール);水沼宏太(67分 ヤン・マテウス)、アンデルソン・ロペス(90+6分 植中朝日);エウベル

甲府(4-2-3-1)
河田晃兵;須貝英大、山本英臣、エドゥアルド・マンシャ、三浦颯太;松本凪生、佐藤和弘(81分 武富孝介);鳥海芳樹(71分 三平和司)、長谷川元希、水野颯太(60分 ジェトリオ);ピーター・ウタカ

By サッカーキング編集部

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