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Jリーグ、岩手へのけん責処分を発表…昨年10月に所属選手が酒気帯び運転で警察に検挙

2023.02.07

Jリーグが岩手に対するけん責処分を発表

 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は7日、いわてグルージャ盛岡に対しての懲罰を発表した。

 事の発端は昨年10月29日に遡る。同日の4時頃、当時岩手に所属していたDFタビナス・ポール・ビスマルクが前夜から飲酒をしたあと自家用車を運転し警察に検挙。また、ビスマルクと前夜から飲食をともにしていた当該クラブ所属のMF加々美登生についても、ビスマルクが飲酒した状態で自家用車を運転することを認識しながらそれを抑止せずに同乗していた。


 岩手は10月31日に同件の発生を報告し、ビスマルクとの契約を10月29日付で解除したことを発表。加々美については厳重注意とし、減俸、無期限でのチーム活動への参加および練習試合等への出場禁止、謹慎期間中の地域貢献活動への参加という処分を下したことを明らかにしていた。

 上記の事態を受け、Jリーグは岩手にけん責処分を課すことを決定。懲罰理由については次のように発表している。

「Jリーグ規約第3条(遵守事項)第2項には、『Jリーグ関係者は、第1条のJリーグの目的達成を妨げる行為およびJリーグの信用を毀損する行為を行ってはならない』、また同条第3項には、『Jリーグ関係者は、法律、命令、条例等を遵守し、社会的規範を尊重して行動しなければならない』とそれぞれ定めている。本件行為は法令違反であるとともに社会的に大きく問題視されている酒気帯び運転という事案の悪質性を踏まえると、結果的にこれらを抑止することができなかったクラブの管理監督責任は重大であり、クラブのみならずJリーグの社会的信用を毀損する行為である」

 また、「クラブは、本件行為の重大性を鑑みて、ビスマルク選手との選手契約を解除するとともに、加々美選手へは減俸やチーム活動参加の無期限出場禁止等の厳罰を科している。しかしながら、社会全体で問題視されている本件行為を起こさせたクラブの管理監督責任は重大であり、またクラブのみならずJリーグの社会的信用を毀損するものであることから、今後の再発防止を徹底すべく、けん責を科すこととする」と結論付けている。

 岩手は処分決定を受け、クラブ公式サイトで次のような声明を発表している。

いわてグルージャ盛岡を日頃より応援してくださっている皆様やパートナー企業の皆様をはじめ、多くの関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。事態を厳粛に受けとめ、所属選手、スタッフの服務規律及びコンプライアンス厳守に関する意識を改めて徹底し、再発防止に取り組んでまいります」


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