幼い頃からその才能を高く評価され、18歳272日という若さでワールドカップの舞台に立った。非凡なテクニックとパスセンスを備えた彼を、人々は口をそろえてこう呼んだ。天才、と――。
しかし、小野伸二にとって、そんな周囲の評価はさして重要なものではない。プロデビューを飾った浦和レッズでも、ヨーロッパのタイトルを手にしたフェイエノールトでも、そしてサッカー不毛の地・オーストラリアでも、彼が一貫して追い求めていたことは、自らがサッカーを楽しみ、観客を楽しませることだ。
度重なるケガと戦いながらもサッカーを愛し続け、43歳になった今も最前線でプレーする小野伸二。そのキャリアを本人への取材をもとに漫画化。「めちゃコミック」が独占配信している。
<各話のあらすじ>
■第1話 黄金世代
18歳にしてワールドカップの舞台に立った小野伸二は、新人ながら浦和レッズの中心選手として活躍。そして新体制となった日本代表では、かつてユース時代にともに戦った仲間たちと再会する。
■第2話 司令塔のイメージ
シドニー・オリンピック出場を目指す日本代表に招集された小野は、中村俊輔らとの共演に胸踊らせていた。しかし、アジア地区1次予選のフィリピン戦で1ゴール3アシストと好調ぶりを披露していた小野を、ある悲劇が襲う。
■第3話 新しい自分
長いリバビリに耐え、復帰した小野に待ち受けていたのは、浦和レッズのJ2降格という悪夢だった。翌シーズン、20歳にして主将となった小野は再びケガに見舞われながらも奮闘し、チームをJ1復帰へ導く。
■第4話 フェイエノールト
フェイエノールトへ加入した小野は、そのテクニックやプレーセンス、そして言葉を学び、積極的にチームに溶け込もうとする姿勢によって周囲の信頼を獲得。それは悲願のタイトル獲得という形で結実する。
■第5話 ドイツW杯
ドイツW杯を集大成と位置づけた小野は、古巣・浦和への復帰を決める。迎えたオーストラリアとの初戦はベンチスタート。1点リードで迎えた後半にピッチに入った小野は、この試合で大きな失意を味わうことになる。
■第6話 世界一サッカーを楽しむ選手
ドイツW杯から6年。小野の姿はオーストラリアにあった。環境もサポーターも未成熟のAリーグで熱意を燃やす小野に導かれ、チームは「おとぎ話」と語り継がれる偉業を成し遂げる。
By サッカーキング編集部
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