新ユニフォームを披露した広島の川村拓夢（左）と棚田遼（右）[写真]=湊昂大
サンフレッチェ広島は20日、広島市内のエディオン広島本店で2023シーズンの新ユニフォーム発表会見を行い、モデルとしてMF川村拓夢とFW棚田遼が出席した。
新たなホームユニフォームは“広島バイオレット”が基調で、過去3度のタイトル獲得時に着用したユニフォームのグラフィックを融合したデザインとなった。2012年の「瀬戸内海の多島美をイメージしたチェック柄」、2013年と2015年の「濃淡を効かせたボーダーとストライプ」に加えて「ナイキらしいデジタル要素のグラフィック」が取り入れられている。
左袖には広島の原爆の日である8月6日を表現した「86」のロゴと「One Ball. One World.」の文字が入り、平和への思いが刻まれている。また、右袖には「広島で愛され、誇りに感じていただけるクラブを目指す」という思いを込めて、「HIROSHIMA」のロゴが入っている。
新ホームユニフォームを着た川村は、「過去のユニフォームからいいところを取ったと思う。軽くて通気性がいい」とコメント。ホワイト基調の新アウェイユニフォームを着用した棚田は、「色はシンプルだけど、サイドに紫があったり、ゴールドのナイキのマークが入っていたり、工夫されたデザインだと思う」と話した。
左胸には4つの星が輝く。広島は2022シーズンに悲願のルヴァンカップ初優勝を達成。これまで過去3度のJ1リーグ制覇で獲得していた3つ星に新たな“チャンピオンスター”が加わった。なお、胸の星は2022年まで刺繍だったが、2023年からは着心地や軽量性を考慮して転写シートが採用されている。
今季広島に復帰してブレイクを果たした川村は、４つ目の星について「僕自身はプロ生活初めてのタイトル。その中で自分がタイトルに貢献できたのですごく嬉しいです」とコメント。来シーズンに向けて「5つ目の星を獲りたい」と力を込めた。
今季トップチームに昇格した棚田は、「2022シーズンはチームとして素晴らしい結果だったけど、個人としては納得していない。来シーズンは点を決めて活躍して、チームもリーグ戦とカップ戦のタイトルをもう1回取れるように頑張りたい」と新シーズンへ意気込んだ。
取材・文＝湊昂大
By 湊昂大