アシックスが開発した『フットボール能力計測サービス』 キックスピード“FC今治最速の男”はどの選手？

アシックスが開発した『フットボール能力計測サービス』をご存知だろうか。個人のパフォーマンスを数値化し、合理的にパフォーマンスの向上をサポートするシステムだ。すでに野球ではサービスを運用しており、多くの学校やチームで定期的に測定を行っている。野球に続き、サッカーでも本格的な運用に向けて動き出した。

　サッカーで計測するのは以下5つの項目。全国平均に基づく5つの必須能力を10段階で評価する。
・キックスピード（スピードガンでキックスピードを測定）
・スピード（10メートルと30メートルのダッシュスピードを測定）
・アジリティー（六角形内のスピードを測定）
・コーディネーション（ターゲットパスの正確性を測定）
・スタミナ（往復走を繰り返し、持久力を測定）

　今年9月にはノエビアスタジアム神戸のフットサルコートにて、スタミナを除いた4項目の一般測定を実施。約140名が参加しており「自分の能力を感覚的ではなく、数値化して見られるのはうれしい（20代 男性）」「親子で、友達で、競争するなど、コンテンツを楽しみながら挑戦できた（10代 男性）」など好評を博した。

　11月13日、FC今治のホーム最終戦のアシックスブースにて、キックスピードを計測するブースが設けられた。若年層を中心にブースは大盛況。この日の最高記録は84km/hだった。なお、テント内にはFC今治の選手たちの記録が掲載されており、FWインディオはチーム最速の124kmという高数値を叩き出している。アシックスジャパン マーケティング統括部 山田裕也さんは「キックスピードを測ったことがある方は多くないと思うので、自分の現在地を具体的な数値として知ってもらいたい。トップチームの選手たちの凄さも知ってもらい、より応援してもらうきっかけになれば」と狙いを語ってくれた。

　アシックスは今季からFC今治のユニフォームサプライヤーを務めており、FC今治レディースで『フットボール能力計測サービス』の計測を実施済み。「まずは自分の力を知ってもらい、パフォーマンスを上げるためにはどんな練習をしたら良いのか。そういったアドバイスできれば良いと思いますし、今後は部活動でも積極的に取り入れていただければ」と今後を見据えた。