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熊本、J1参入PO2回戦進出を決める…大分と2-2同点もレギュレーションで勝ち上がり

2022.10.30

熊本がJ1参入プレーオフ2回戦へ進出 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

 J1参入プレーオフ1回戦が30日に行われ、ロアッソ熊本大分トリニータが対戦した。

 今シーズンの明治安田生命J2リーグを4位で終えた熊本と5位で終えた大分の対戦。”年間順位の優位性”を確保するため、90分間で勝敗が決しなかった場合は、年間順位で上位の熊本が2回戦にコマを進めることとなる。


 試合開始からわずか18秒、試合の均衡が破れる。GK高木駿からのロングボールをキープした増山朝陽がボックス内左にスルーパスを供給。走り込んだ弓場将輝が中央に折り返すと、混戦から最後は伊佐耕平がこぼれ球を押し込みネットを揺らした。電光石火の一撃で大分が先制に成功する。

 大分は8分にもチャンス。右CKから中央で伊佐が打点の高いヘディングシュートを放つも、熊本のGK佐藤優也が鋭い反応で凌いだ。前線からハイプレスを仕掛ける熊本に対し、大分はGK高木のロングフィードを多用し敵陣にボールを運んでいく。対する熊本は後方から丁寧にパスを繋ぎチャンスをうかがっていく。14分、DFラインでの繋ぎからボールを受けた竹本雄飛がボックス手前から右足でシュート。ボールは枠を捉えたが、GK高木にしっかりとキャッチされた。

 熊本は後方からのビルドアップと鋭いプレスで主導権を握り、大分ゴールに迫っていく。23分には細かいパス交換で左サイドを崩すと、グラウンダーのクロスに中央でイヨハ理ヘンリーが合わせたがシュートはGKの正面に。37分には平川怜のスルーパスを受けた杉山直宏がボックス内に侵入し左足を振り抜くも、シュートは相手DFのブロックに阻まれた。

 42分には大分にチャンス。敵陣深くで熊本DFにプレスをかけると、こぼれ球をキープした伊佐がボックス内の野村直輝にパス。野村は至近距離からシュートを放つも、ボールは左ポストに直撃し惜しくもゴールならず。直後の44分には相手DFラインのパスをカットし、ボックス手前中央から野村が右足を振り抜いたが、シュートはGK佐藤に処理された。

 互いにチャンスを作り合う展開となった前半は、このまま大分の1点リードで終了した。

 後半も前半と同様に熊本がボールを保持する展開に。細かいパス交換で敵陣内に侵入し、シュートチャンスをうかがうも、大分の集中した守備ブロックを崩し切ることができない。対する大分も熊本の鋭いプレスに阻まれ、奪ったボールを前線に繋ぐことができない。

 67分、敵陣内でボールを受けたイヨハ理ヘンリーが左サイドの深い位置へスルーパスを供給。抜け出した坂本亘基がドリブルでボックス内に侵入し、角度のないところから右足を振り抜くも、シュートはGK高木の好セーブに阻まれ得点には至らない。

 同点でも2回戦進出が決まる熊本は、粟飯原尚平やターレスら攻撃的な選手を投入し状況の打開を図る。すると87分、待望の同点ゴールが生まれる。GK佐藤のロングキックのこぼれ球を拾った坂本がドリブルでボックス内に侵入。飛び出したGK高木を交わし、最後は左足でゴール中央に蹴り込んだ。土壇場で熊本が試合を振り出しに戻した。

 90+2分、熊本に追加点。ターレスがドリブルで持ち運び、ボックス手前で坂本にパス。坂本はボックス内左にスルーパスを供給すると、走り込んだ粟飯原尚平がゴール左下隅に流し込みゴールネットを揺らした。熊本が2回戦進出に向けて大きなアドバンテージを得た。

 90+8分、大分はペレイラのミドルシュートで1点を返すも反撃はここまで。試合はこのまま2-2で終了し、年間順位が上位の熊本が2回戦進出を決めた。2回戦は11月6日に行われ、熊本はファジアーノ岡山vsモンテディオ山形の勝者と対戦する。

【スコア】
ロアッソ熊本 2-2 大分トリニータ

【得点者】
0-1 1分 伊佐耕平(大分トリニータ
1-1 87分 坂本亘基(ロアッソ熊本
2-1 90+2分 粟飯原尚平(ロアッソ熊本
2-2 90+8分 ペレイラ(大分トリニータ

By サッカーキング編集部

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