インドネシアとの友好関係を深める新たな取り組みが始動。「東京ヴェルディ×カダトゥアンコーヒー プロジェクト」

　東京ヴェルディが、インドネシアの世界的なコーヒーブランド“KADATUAN KOFFIE”（カダトゥアンコーヒー）と協力し、アルハン選手をブランドにしたコーヒーの限定販売を開始した。

「カダトゥアンコーヒー」とは、インドネシア西ジャワ周辺のコーヒー農家グループを組織する世界的なコーヒーブランドで、今回は日本とインドネシア・ジャカルタ限定でアルハン選手オリジナルラベルのコーヒーを販売。売り上げの一部を寄付することで、インドネシアのコーヒー栽培における労働環境の向上や農園の生産環境の改善など、福祉の改善に役立てていくという。

　インドネシア代表のアルハン選手の加入以降、東京Vはインドネシアに関する様々な企画を実施・発信してきたが、今回はアルハン選手がインドネシアと日本の架け橋になれればという思いからプロジェクトがスタート。インドネシアとの友好関係をさらに強固なものにし、またアルハン選手が育った故郷に恩返しができるようにとの思いが込められている。

　アルハン選手は今回のプロジェクトを「グッドアイデア」と歓迎。「自分がヴェルディに加入したことで、日本とインドネシアに新たなつながりができることをとてもうれしく思います。日本の方にはもっとインドネシアのことを、インドネシアの人にももっと日本のことを知ってもらいたいです」とコメントしている。

　アルハン選手は自らもコーヒーが好きで、来日の際に母国からコーヒーを持ってきたほど。起床後や昼食後のリラックスタイムに楽しんでいるほか、日本のコーヒーチェーンも訪れたことがあるという。また、日本とインドネシアのコーヒー文化の違いについても触れ、「たぶん豆自体にはあまり違いはないですが、味の好みは異なるかもしれません。日本ではブラックを好む人も多いですが、インドネシアでは“甘いコーヒー”を飲む人が多いです」と説明した。

アルハン選手はインドネシア流の“甘いコーヒー”を飲んでリラックスしている［写真］＝東京ヴェルディ

　インドネシアの若手スターの加入によって、クラブの公式SNSフォロワーが急増するなど、東京Vとアルハン選手の動向はインドネシアでも大きな注目を集めている。今季のアルハン選手はJ2での出場が1試合と十分な出場機会を得られていないが、「ヴェルディでたくさんの経験を積んでいます。トレーニングを通じて、落ち着いてプレーすること、早く判断することを学びました」と自らの成長に確かな手ごたえを感じている。

　日本の生活にもだいぶ慣れたというアルハン選手は、今後の目標について「来年はメンバーに入れるように、プレーできるように頑張りたい。そしてヴェルディと一緒にJ1へ行きたいです」と2年目の飛躍を誓っている。今後もアルハン選手の存在が架け橋となって、日本とインドネシアの友好関係はさらに発展していくことだろう。

ヴェルディで着実に成長を続けているアルハン選手は、来季のレギュラー定着を誓う ［写真］＝東京ヴェルディ

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